OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午後 第85問

臨床医学第51回午後

第51回 作業療法士国家試験 午後 第85問(臨床医学)の正答は 2 です。胃を全摘すると、壁細胞から出る内因子がなくなりビタミンB12が吸収できず、体内の貯蔵が尽きる術後数年で巨赤芽球性貧血が起こる。

問題
胃全摘出術後に起こりやすいのはどれか。
  1. 1. 脱水
  2. 2. 貧血 ✓
  3. 3. 脂肪便
  4. 4. 出血傾向
  5. 5. 低蛋白血症

正答:2番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 50%参考値

12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — 貧血

胃を全摘すると、壁細胞から出る内因子がなくなりビタミンB12が吸収できず、体内の貯蔵が尽きる術後数年で巨赤芽球性貧血が起こる。胃酸の低下と食物が十二指腸を通らない再建により鉄の吸収も落ち、鉄欠乏性貧血も起こる。


【各選択肢の解説】

1. 脱水
❌ 誤り。脱水は胃全摘術後に特徴的な合併症ではない。正しくは、胃全摘術後に特徴的なのはダンピング症候群・貧血・骨代謝障害・逆流性食道炎・体重減少などの胃切除後症候群である。
2. 貧血
✅ 正しい。ビタミンB12吸収に必要な内因子と、鉄吸収を助ける胃酸の両方が失われるため、巨赤芽球性貧血と鉄欠乏性貧血のどちらも起こりうる。
3. 脂肪便
❌ 誤り。正しくは、脂肪便は主に膵外分泌不全(慢性膵炎など)や胆汁の分泌障害で脂肪が消化・吸収されずに起こる症状で、胃全摘術後の代表的な合併症ではない。
4. 出血傾向
❌ 誤り。正しくは、出血傾向は血小板の減少・機能異常、凝固因子の低下(肝障害・ビタミンK欠乏など)で起こり、胃全摘術後の代表的な合併症ではない。
5. 低蛋白血症
❌ 誤り。正しくは、低蛋白血症はネフローゼ症候群(尿への喪失)や肝硬変(合成低下)などで起こるもので、胃全摘術後に特徴的な合併症ではない。

【試験対策ポイント】

胃切除後症候群しくみ
早期ダンピング症候群高浸透圧の食物が急に小腸へ流入
後期ダンピング症候群急な血糖上昇→インスリン過剰分泌→低血糖
巨赤芽球性貧血内因子の消失→ビタミンB12吸収不全
鉄欠乏性貧血胃酸低下・十二指腸を通らない再建
骨代謝障害カルシウム吸収の低下
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