第52回 作業療法士国家試験 午前 第5問
身体障害作業療法第52回午前
30歳の男性。左上腕切断短断端。右利き。肘継手の屈曲および手先の開閉コントロールを行い、「釘打ちがしたい」との希望があり、上腕義手を作製することになった。選択する義手のパーツとして適切なのはどれか。
1. オープンショルダーソケット
2. リュックサックハーネス
3. 単式コントロールケーブルシステム
4. 能動肘ブロック継手
5. 能動ハンド
- 1. オープンショルダーソケット
- 2. リュックサックハーネス
- 3. 単式コントロールケーブルシステム
- 4. 能動肘ブロック継手 ✓
- 5. 能動ハンド
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 能動肘ブロック継手
肘継手と手先の両方をコントロール必要があり、釘打ちという精密作業を行うため、能動肘ブロック継手が適切です。これにより肘屈曲時に肘をロックして安定した作業姿勢を保つことができます。
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【各選択肢の解説】
1. オープンショルダーソケット
❌ 誤り。オープンショルダーソケットは肩関節の可動域を最大限確保するが、肘・手先の両方をコントロール必要な本症例では適応ではありません。
2. リュックサックハーネス
❌ 誤り。リュックサックハーネスは短断端義手の懸吊方法の一つですが、肘および手先操作の精密コントロール要件に直結するパーツではありません。
3. 単式コントロールケーブルシステム
❌ 誤り。単式は1つの動作のみ制御します。肘屈曲と手先開閉の両方をコントロール必要な本症例では、複式(二重式)ケーブルシステムが必要です。
4. 能動肘ブロック継手
✅ 正しい。肘屈曲時に肘をロック機構で固定でき、その後ケーブルで手先を開閉操作できます。釘打ちのような精密作業で肘を固定した状態での手操作が可能になります。
5. 能動ハンド
❌ 誤り。能動ハンドはケーブルで手指を動かすハンドですが、問題はむしろ肘をロックして安定させることが重要です。
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【試験対策ポイント】
• 上腕短断端で肘・手先両操作が必要 → 複式ケーブル+能動肘ブロック継手
• 能動肘ブロック継手:肘をロック機構で固定し、精密な手操作が可能
• 釧打ちなど精密作業 → 肘の安定性が必須要件