第52回 作業療法士国家試験 午前 第9問
解剖学第52回午前
第52回 作業療法士国家試験 午前 第9問(解剖学)の正答は 1 です。痙直型の子どもが、倒れまいと全身に力を入れて努力すると、上肢には屈曲側の定型的なパターンの筋緊張が強まる(連合反応)。
問題
図は痙直型両麻痺を示す脳性麻痺児(GMFCSレベルⅢ)の長座位姿勢である。後方に倒れるのを防ぐため上体を起こそうと全身の筋緊張を強め努力している。その際に上肢に起こる連合反応として適切なのはどれか。
- 1. 肩甲骨の挙上 ✓
- 2. 肩関節の外転
- 3. 肘関節の伸展
- 4. 前腕の回外
- 5. 手関節の背屈
正答:1番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 51.3%標準
39人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 肩甲骨の挙上
痙直型の子どもが、倒れまいと全身に力を入れて努力すると、上肢には屈曲側の定型的なパターンの筋緊張が強まる(連合反応)。上肢では肩甲骨の挙上、肩関節の内転・内旋、肘の屈曲、前腕の回内、手関節の掌屈が出る。選択肢の中でこのパターンに入るのは肩甲骨の挙上だけである。
【各選択肢の解説】
1. 肩甲骨の挙上
✅ 正しい。努力で全身の緊張が高まると、肩をすくめるように肩甲骨が挙上し、上肢全体が屈曲側へ引き込まれる。痙直型両麻痺では下肢ほどでなくても上肢に痙性があり、努力時に表に出る。
✅ 正しい。努力で全身の緊張が高まると、肩をすくめるように肩甲骨が挙上し、上肢全体が屈曲側へ引き込まれる。痙直型両麻痺では下肢ほどでなくても上肢に痙性があり、努力時に表に出る。
2. 肩関節の外転
❌ 誤り。正しくは屈曲側のパターンでは肩関節は内転・内旋へ引き込まれる。
❌ 誤り。正しくは屈曲側のパターンでは肩関節は内転・内旋へ引き込まれる。
3. 肘関節の伸展
❌ 誤り。正しくは肘は屈曲する。
❌ 誤り。正しくは肘は屈曲する。
4. 前腕の回外
❌ 誤り。正しくは前腕は回内する。
❌ 誤り。正しくは前腕は回内する。
5. 手関節の背屈
❌ 誤り。正しくは手関節は掌屈し、手指も屈曲して握り込みが強まる。
❌ 誤り。正しくは手関節は掌屈し、手指も屈曲して握り込みが強まる。
【試験対策ポイント】
連合反応=努力や力み、身体の他の部位の運動に伴って、痙性のある部位に不随意に現れる定型的な筋緊張の亢進。努力が大きいほど強く出るので、課題を易しくし、座位を安定させる(骨盤を起こす座面の工夫など)ことが抑制につながる。
| 部位 | 痙直型の上肢に出やすい向き |
|---|---|
| 肩甲骨 | 挙上 |
| 肩関節 | 内転・内旋 |
| 肘関節 | 屈曲 |
| 前腕 | 回内 |
| 手関節・手指 | 掌屈・屈曲 |
成人片麻痺のBrunnstromの屈筋共同運動は肩関節が外転・外旋、前腕が回外で、ここだけ向きが違う。「回外」「外転」を選ばせるひっかけに注意する。
GMFCSレベルⅢ=屋内の多くの場面で手に持つ歩行補助具を使って歩き、長い距離では車椅子を使う水準。座位を保つこと自体に努力が要るため連合反応が出やすい。
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