第52回 作業療法士国家試験 午前 第9問
解剖学第52回午前
図は痙直型両麻痺を示す脳性麻痺児(GMFCSレベルⅢ)の長座位姿勢である。後方に倒れるのを防ぐため上体を起こそうと全身の筋緊張を強め努力している。その際に上肢に起こる連合反応として適切なのはどれか。
1. 肩甲骨の挙上
2. 肩関節の外転
3. 肘関節の伸展
4. 前腕の回外
5. 手関節の背屈
- 1. 肩甲骨の挙上 ✓
- 2. 肩関節の外転
- 3. 肘関節の伸展
- 4. 前腕の回外
- 5. 手関節の背屈
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 肩甲骨の挙上
痙直型脳性麻痺児が体を起こそうと全身の筋緊張を強める際、痙直パターンに基づいた連合反応が出現します。脳性麻痺では上肢の典型的な痙直パターンは肩甲骨挙上・肩関節内転・肘関節屈曲・前腕回内・手関節屈曲であり、この努力時に肩甲骨挙上がみられます。
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【各選択肢の解説】
1. 肩甲骨の挙上
✅ 正しい。痙直型脳性麻痺の上肢典型パターンの第一段階であり、全身緊張時に最初に出現する連合反応です。
2. 肩関節の外転
❌ 誤り。痙直パターンでは肩関節は内転位となり、外転は起こりません。
3. 肘関節の伸展
❌ 誤り。痙直型上肢パターンでは肘関節屈曲が優位であり、伸展は生じません。
4. 前腕の回外
❌ 誤り。痙直パターンでは前腕回内が典型的であり、回外は起こりません。
5. 手関節の背屈
❌ 誤り。痙直パターンでは手関節屈曲が優位であり、背屈は起こりません。
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【試験対策ポイント】
- 痙直型脳性麻痺の上肢典型パターン:肩甲骨挙上→肩内転→肘屈曲→前腕回内→手関節屈曲
- GMFCSレベルⅢは座位バランス不良で上肢支持必須
- 連合反応は努力時に痙直パターンが強化される現象