OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第52回 作業療法士国家試験 午前 第10問

臨床医学第52回午前

第52回 作業療法士国家試験 午前 第10問(臨床医学)の正答は 5 です。後外側(後方)アプローチの脱臼肢位は屈曲・内転・内旋、前方系アプローチでは伸展・外旋。

問題
75歳の女性。自宅の浴室で転倒し右大腿骨頸部を骨折したため人工股関節置換術(後外側アプローチ)が施行された。担当医からは患側への全荷重が許可されている。この患者に対するADL指導で正しいのはどれか。
  1. 1. 割り座で靴下をはく。
  2. 2. 和式の畳生活を勧める。
  3. 3. 靴ひもを結ぶときはしゃがむ。
  4. 4. 椅子は座面の低いものを使用する。
  5. 5. 階段を下りるときは右足を先に下ろす。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 87.5%参考値

16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 階段を下りるときは右足を先に下ろす。

右が術側。階段を下りるときは術側から先に下ろし、体重を支えながら身体を下ろす仕事を健側(左)に担わせる。後外側アプローチでは股関節の深い屈曲・内転・内旋が脱臼の肢位になるので、ほかの選択肢はすべてこの肢位を作る動作である。


【各選択肢の解説】

1. 割り座で靴下をはく。
❌ 誤り。割り座は股関節を屈曲・内旋させる座り方で、脱臼の肢位に入る。正しくは、椅子に座ってソックスエイド(長柄の靴下はき具)を使うか、脱臼の向きと逆の外旋位で足を引き寄せてはく。
2. 和式の畳生活を勧める。
❌ 誤り。床からの立ち座りや床座位で股関節を深く曲げる場面が多い。正しくは、ベッド・椅子を使う洋式の生活を勧める。
3. 靴ひもを結ぶときはしゃがむ。
❌ 誤り。しゃがみ込みは股関節を深く屈曲させる。正しくは、椅子に座り長柄の靴べらや、ひもを結ばずにすむ靴を使う。
4. 椅子は座面の低いものを使用する。
❌ 誤り。座面が低いと座る・立つときに股関節が深く曲がる。正しくは、膝より股関節が高くなる程度の高めの座面を選ぶ。
5. 階段を下りるときは右足を先に下ろす。
✅ 正しい。先に下ろした術側の脚を下の段に置いた後、健側の脚を曲げながら体重を支えて身体を下ろす。上るときは逆に健側から上げ、健側の脚で身体を持ち上げる。全荷重が許可されていても、力の要る仕事は健側に任せるのが基本である。

【試験対策ポイント】

場面指導
階段を上る健側から先に上げる
階段を下りる術側から先に下ろす
靴下・靴ソックスエイド・長柄の靴べらを使う
座面高めの椅子・洋式便座
床の生活避けて洋式に

後外側(後方)アプローチの脱臼肢位は屈曲・内転・内旋、前方系アプローチでは伸展・外旋。アプローチで禁止肢位が逆になる点を押さえる。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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