第52回 作業療法士国家試験 午前 第15問
生理学第52回午前
51歳の女性。パート勤務。職場で突然、動悸がして息苦しくなり口をパクパク開けて過呼吸となった。「出勤するとまた発作が起こりそうだ」と言って自宅に閉じこもっている。この患者の症状で考えられるのはどれか。
1. 適応障害
2. 身体化障害
3. 解離性昏迷
4. パニック障害
5. 急性ストレス反応
- 1. 適応障害
- 2. 身体化障害
- 3. 解離性昏迷
- 4. パニック障害 ✓
- 5. 急性ストレス反応
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — パニック障害
パニック障害は、突然の激しい不安発作により動悸・過呼吸・息苦しさなどの身体症状が生じ、その後「また発作が起こるのではないか」という予期不安から回避行動(外出困難など)を示す特徴的な疾患です。本症例はこれらの典型的な経過を呈しています。
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【各選択肢の解説】
1. 適応障害
❌ 誤り。明確なストレッサー(出勤など)に対する過剰な反応ですが、突然の動悸・過呼吸といった急性のパニック発作を説明できません。
2. 身体化障害
❌ 誤り。心理的問題が身体症状として現れる疾患ですが、今回のような急性の発作的症状ではなく、慢性的で多くの身体症状を特徴とします。
3. 解離性昏迷
❌ 誤り。意識障害や反応性の低下を伴う疾患で、本症例の動悸・過呼吸といった症状とは異なります。
4. パニック障害
✅ 正しい。予測不可能な激しい不安発作、身体症状(動悸・過呼吸・息苦しさ)、その後の予期不安と回避行動がすべて合致します。
5. 急性ストレス反応
❌ 誤り。急性ストレス反応は強いストレッサー直後の一時的な反応で、典型的なパニック発作を繰り返しません。
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【試験対策ポイント】
・パニック障害:予期不安→回避行動が特徴(広場恐怖症へ進行あり)
・身体症状:動悸、過呼吸、胸痛、めまい、離人感
・適応障害との違い:急性発作の有無と症状の急激性