OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第52回 作業療法士国家試験 午前 第16問

臨床医学第52回午前
67歳の女性。作業療法中に傾眠傾向が続いた日があるかと思えば、声かけにはきはきと受け答えをする日もある。部屋の間違いや道に迷うことも多い。あるとき突然「カーテンの陰に人がいる」と話し怯えだした。この患者の原因疾患として最も可能性が高いのはどれか。 1. Alzheimer型認知症 2. Lewy小体型認知症 3. 前頭側頭型認知症 4. 正常圧水頭症 5. 血管性認知症
  1. 1. Alzheimer型認知症
  2. 2. Lewy小体型認知症 ✓
  3. 3. 前頭側頭型認知症
  4. 4. 正常圧水頭症
  5. 5. 血管性認知症

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — Lewy小体型認知症 Lewy小体型認知症は、変動する意識レベル、幻視、パーキンソニズムを特徴とします。本症例の傾眠と覚醒の変動、具体的で鮮明な幻視(カーテンの陰の人影)が典型的な臨床像です。 --- 【各選択肢の解説】 1. Alzheimer型認知症 ❌ 誤り。記憶障害が初発症状で徐々に進行しますが、本症例のような著明な変動性と具体的な幻視は特徴的ではありません。 2. Lewy小体型認知症 ✅ 正しい。変動する意識レベル・傾眠、視覚的な具体的幻視(人物や動物)、認知機能の日差変動が診断基準です。本症例の全症状に合致します。 3. 前頭側頭型認知症 ❌ 誤り。性格変化や脱抑制が初発症状で、幻視はまれです。また発症年齢が比較的若い傾向があります。 4. 正常圧水頭症 ❌ 誤り。歩行障害(小刻み歩行)、尿失禁、認知機能低下の三徴候が特徴で、幻視や意識変動は主要症状ではありません。 5. 血管性認知症 ❌ 誤り。段階的な認知機能低下と脳卒中の病歴が特徴で、変動する意識レベルや幻視は主症状ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 - Lewy小体型認知症の三主徴:①変動する意識/傾眠 ②具体的な視覚的幻視 ③パーキンソニズム - 幻視の内容:人物・動物などリアルで具体的(Alzheimer型の錯視的・抽象的幻視と異なる) - 日差変動が顕著で、時間帯により症状が大きく変化する
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