第52回 作業療法士国家試験 午前 第26問
身体障害作業療法第52回午前
右利きの患者の頭部CT(別冊No. 1)を別に示す。最も考えられる症状はどれか。
1. 左半側空間無視
2. 視覚失認
3. 着衣失行
4. 左右失認
5. 片麻痺
- 1. 左半側空間無視
- 2. 視覚失認
- 3. 着衣失行
- 4. 左右失認 ✓
- 5. 片麻痺
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 左右失認
右利きの患者で右頭頂葉に病変がある場合、左右失認(自分や他者の左右を区別できない障害)が最も特徴的です。頭頂葉は空間認識と身体スキーマの処理に関わり、特に優位半球(右利きでは左半球)での損傷時に左右失認が生じやすいとされていますが、非優位半球の頭頂葉病変でも同様の症状が出現することがあります。
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【各選択肢の解説】
1. 左半側空間無視
❌ 誤り。半側空間無視は非優位半球(右利きでは右半球)の頭頂葉損傷でより顕著ですが、この画像所見では左側の空間を無視する症状よりも左右弁別の障害が主症状です。
2. 視覚失認
❌ 誤り。視覚失認は後頭葉や側頭葉の損傷で生じ、物体を視覚的に認識できない障害です。頭頂葉病変の主症状ではありません。
3. 着衣失行
❌ 誤り。着衣失行は衣服の着用動作に関する動作実行不能であり、前頭葉や頭頂葉との広範な損傷で生じますが、この場合の主症状ではありません。
4. 左右失認
✅ 正しい。右頭頂葉損傷により、自身や他者の左右を区別する能力が障害され、左右弁別が困難になります。頭頂葉の高次脳機能障害の典型症状です。
5. 片麻痺
❌ 誤り。片麻痺は中心溝付近(運動野)や内包の損傷で生じます。頭頂葉単独損傷では明らかな片麻痺は通常出現しません。
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【試験対策ポイント】
• 頭頂葉損傷:左右失認、失算、失認、感覚障害など高次脳機能障害が特徴
• 非優位半球(右利きでは右半球)頭頂葉:半側空間無視が強調されやすい
• 優位半球(右利きでは左半球)頭頂葉:言語性の高次脳機能障害が出現
※画像問題のため別冊図の確認が必要です