第52回 作業療法士国家試験 午前 第30問
生理学第52回午前
作業療法中の低血糖発作で注意すべきなのはどれか。
1. 深い呼吸
2. 喉の渇き
3. 手の震え
4. 皮膚の乾燥
5. 筋緊張の亢進
- 1. 深い呼吸
- 2. 喉の渇き
- 3. 手の震え ✓
- 4. 皮膚の乾燥
- 5. 筋緊張の亢進
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 手の震え
低血糖発作では交感神経系が優位になり、アドレナリン分泌により手の震え(振戦)が顕著に現れます。これは低血糖の初期兆候として最も注意すべき症状であり、作業療法中の患者の安全管理上、この症状を見逃さないことが重要です。
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【各選択肢の解説】
1. 深い呼吸
❌ 誤り。深い呼吸(クスマウル呼吸)は高血糖時のケトアシドーシスで見られる症状です。低血糖では呼吸の大きな変化は起こりません。
2. 喉の渇き
❌ 誤り。喉の渇きは高血糖(糖尿病の慢性症状)で見られます。低血糖では逆に唾液分泌が減少する傾向にあります。
3. 手の震え
✅ 正しい。低血糖時の交感神経興奮によりアドレナリンが分泌され、細かい振戦が生じます。意識障害に至る前の重要な警告信号として注視すべき症状です。
4. 皮膚の乾燥
❌ 誤り。皮膚の乾燥は高血糖時の脱水傾向で見られます。低血糖では発汗が増加するため、皮膚は湿潤になります。
5. 筋緊張の亢進
❌ 誤り。低血糖では筋緊張は低下傾向を示し、重症化すると痙攣が起こることがありますが、筋緊張の亢進は主症状ではありません。
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【試験対策ポイント】
• 低血糖症状=交感神経優位(手の震え、発汗、動悸、不安感)
• 高血糖症状=多飲・多尿・脱水・深い呼吸
• 作業療法中の患者監視では初期兆候(振戦)の早期発見が重要