第52回 作業療法士国家試験 午前 第32問
身体障害作業療法第52回午前
第52回 作業療法士国家試験 午前 第32問(身体障害作業療法)の正答は 3 です。全般性注意障害では、注意を向け続ける・必要な刺激を選ぶ・複数に配分する力が落ちる。
問題
右半球損傷による全般性注意障害の片麻痺患者に対する初期の基本動作支援について正しいのはどれか。
- 1. 移乗動作の誤りを繰り返し修正する。
- 2. 杖歩行は複数人とすれ違う環境から開始する。
- 3. 車椅子駆動練習は外乱の少ない環境から開始する。 ✓
- 4. 寝返りにおける性急な動作は口頭指示で修正する。
- 5. 起き上がり動作は一連の動作を一度に口頭で指導する。
正答:3番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 82.4%参考値
17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 車椅子駆動練習は外乱の少ない環境から開始する。
全般性注意障害では、注意を向け続ける・必要な刺激を選ぶ・複数に配分する力が落ちる。初期は刺激を減らした環境で、課題を単純にして始め、段階的に難しくする。
【各選択肢の解説】
1. 移乗動作の誤りを繰り返し修正する。
❌ 誤り。誤った動作を何度も行うと誤りが定着しやすい。正しくは、手順を区切って介助や手がかりを与え、誤りを起こさせずに正しい動作を繰り返す(誤りなし学習)。
❌ 誤り。誤った動作を何度も行うと誤りが定着しやすい。正しくは、手順を区切って介助や手がかりを与え、誤りを起こさせずに正しい動作を繰り返す(誤りなし学習)。
2. 杖歩行は複数人とすれ違う環境から開始する。
❌ 誤り。人の動きは注意を奪う刺激になり、転倒の危険が増す。正しくは、人の少ない静かな場所で始め、慣れてから人の往来がある場所へ広げる。
❌ 誤り。人の動きは注意を奪う刺激になり、転倒の危険が増す。正しくは、人の少ない静かな場所で始め、慣れてから人の往来がある場所へ広げる。
3. 車椅子駆動練習は外乱の少ない環境から開始する。
✅ 正しい(=正答)。周りの刺激が少ないほど、限られた注意を駆動操作そのものに向けられる。できるようになってから刺激のある環境へ段階的に移す。
✅ 正しい(=正答)。周りの刺激が少ないほど、限られた注意を駆動操作そのものに向けられる。できるようになってから刺激のある環境へ段階的に移す。
4. 寝返りにおける性急な動作は口頭指示で修正する。
❌ 誤り。口頭指示だけでは注意が保てず、動作の最中に修正しきれない。正しくは、動作を一つずつ区切って行わせ、徒手的な誘導や目に見える手がかりで速さを抑える。
❌ 誤り。口頭指示だけでは注意が保てず、動作の最中に修正しきれない。正しくは、動作を一つずつ区切って行わせ、徒手的な誘導や目に見える手がかりで速さを抑える。
5. 起き上がり動作は一連の動作を一度に口頭で指導する。
❌ 誤り。一度に多くの指示を与えると処理しきれない。正しくは、一工程ずつ短い言葉で指示し、できたら次へ進める。
❌ 誤り。一度に多くの指示を与えると処理しきれない。正しくは、一工程ずつ短い言葉で指示し、できたら次へ進める。
【試験対策ポイント】
注意障害の初期の支援
- 環境:刺激の少ない場所から始める
- 課題:工程を区切り、一つずつ
- 指示:短く、一度に一つ。言葉だけに頼らず誘導や見える手がかりを使う
- 学習:誤りを繰り返させない
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