第52回 作業療法士国家試験 午前 第39問
リハビリテーション医学第52回午前
ICFの構成要素である活動と参加に関する説明で適切なのはどれか。
1. 情動機能は、活動と参加に含まれる。
2. 実行状況と能力の2つの評価点によって評価する。
3. 活動とは生活・人生場面への関わりのことである。
4. 活動と参加は、それぞれ独立したリストとして示される。
5. 活動制限は、本人の主観的な困難を基準として評価する。
- 1. 情動機能は、活動と参加に含まれる。
- 2. 実行状況と能力の2つの評価点によって評価する。 ✓
- 3. 活動とは生活・人生場面への関わりのことである。
- 4. 活動と参加は、それぞれ独立したリストとして示される。
- 5. 活動制限は、本人の主観的な困難を基準として評価する。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 実行状況と能力の2つの評価点によって評価する。
ICFの活動と参加は、「能力(障害がない状態での遂行能力)」と「実行状況(実際の生活環境での遂行状況)」の2つの評価軸で多次元的に評価されます。この二重評価により、個人因子や環境因子の影響を明確化できます。
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【各選択肢の解説】
1. 情動機能は、活動と参加に含まれる。
❌ 誤り。情動機能は「心身機能・身体構造」に分類されます。活動と参加には移動や移乗、コミュニケーション、仕事など外的行為が該当します。
2. 実行状況と能力の2つの評価点によって評価する。
✅ 正しい。ICFの活動と参加は、能力スコア(標準的環境での能力)と実行状況スコア(実環境での実際の遂行状況)の2軸で評価される仕組みです。
3. 活動とは生活・人生場面への関わりのことである。
❌ 誤り。それは「参加」の定義です。活動は「課題・行為の遂行」、参加は「生活場面への関わり」と区別されます。
4. 活動と参加は、それぞれ独立したリストとして示される。
❌ 誤り。ICFでは活動と参加は統一されたリストとして示されており、同じ項目で2つの視点から評価可能です。
5. 活動制限は、本人の主観的な困難を基準として評価する。
❌ 誤り。活動制限は客観的な能力評価に基づいています。本人の主観的困難は「参加制約」の評価に関連します。
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【試験対策ポイント】
• ICF評価は2軸評価:能力(標準環境)と実行状況(実環境)
• 活動=課題・行為の遂行、参加=生活場面への関わり
• 心身機能・身体構造と活動・参加は異なるレベル