第52回 作業療法士国家試験 午前 第46問
作業療法評価学第52回午前
第52回 作業療法士国家試験 午前 第46問(作業療法評価学)の正答は 1 です。PTSDでは「自分のせいだ」「世界はどこも危険だ」など、トラウマ体験に伴う否定的な認知が症状を長引かせる。
問題
PTSD〈外傷後ストレス障害〉に関する支援方法として適切なのはどれか。
- 1. 体験に伴う認知の再構成を促す。 ✓
- 2. 集団の中で体験を語ることを避けさせる。
- 3. トラウマ体験は想起させないようにする。
- 4. 巧緻性を必要とする作業を用いて集中を促す。
- 5. フラッシュバックは短期間で治まる可能性が高いことを説明する。
正答:1番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 47.1%参考値
17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 体験に伴う認知の再構成を促す。
PTSDでは「自分のせいだ」「世界はどこも危険だ」など、トラウマ体験に伴う否定的な認知が症状を長引かせる。これを現実に沿ったとらえ方へ修正する認知の再構成は、PTSDの認知行動療法の中心技法である。
【各選択肢の解説】
1. 体験に伴う認知の再構成を促す。
✅ 正しい。(=正答)体験の意味づけが変わると、自責感や過度の恐怖が和らぎ、回避や過覚醒も軽くなる。認知処理療法などで用いられる。
✅ 正しい。(=正答)体験の意味づけが変わると、自責感や過度の恐怖が和らぎ、回避や過覚醒も軽くなる。認知処理療法などで用いられる。
2. 集団の中で体験を語ることを避けさせる。
❌ 誤り。一律に禁じる理由はない。正しくは、安心できる支持的な集団で、本人が望む範囲で体験を語ることは回復を助けることがある(強制はしない)。
❌ 誤り。一律に禁じる理由はない。正しくは、安心できる支持的な集団で、本人が望む範囲で体験を語ることは回復を助けることがある(強制はしない)。
3. トラウマ体験は想起させないようにする。
❌ 誤り。想起を避け続けると回避が強まり症状が固定する。正しくは、安全が確保された治療の場で段階的にトラウマ記憶に向き合う(持続エクスポージャー療法)。
❌ 誤り。想起を避け続けると回避が強まり症状が固定する。正しくは、安全が確保された治療の場で段階的にトラウマ記憶に向き合う(持続エクスポージャー療法)。
4. 巧緻性を必要とする作業を用いて集中を促す。
❌ 誤り。PTSDでは過覚醒により集中困難が生じやすく、高い集中を要する作業は失敗体験になりやすい。正しくは、負担が少なく達成しやすい作業から始め、安心感と成功体験を積む。
❌ 誤り。PTSDでは過覚醒により集中困難が生じやすく、高い集中を要する作業は失敗体験になりやすい。正しくは、負担が少なく達成しやすい作業から始め、安心感と成功体験を積む。
5. フラッシュバックは短期間で治まる可能性が高いことを説明する。
❌ 誤り。PTSDの症状は長く続くことがある。正しくは、症状は長引くこともあるが治療で軽減しうることを、根拠に基づいて説明する(心理教育)。
❌ 誤り。PTSDの症状は長く続くことがある。正しくは、症状は長引くこともあるが治療で軽減しうることを、根拠に基づいて説明する(心理教育)。
【試験対策ポイント】
- PTSDの中核症状:再体験(フラッシュバック)・回避・認知と気分の否定的変化・過覚醒(DSM-5)
- 治療の柱:心理教育・段階的な曝露・認知の再構成
- 「想起させない」「語らせない」は回避を強める=誤りの選択肢の定番
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