第52回 作業療法士国家試験 午前 第47問
作業療法評価学第52回午前
神経性無食欲症患者の入院治療について正しいのはどれか。
1. 活動量は目標体重に達してから増やす。
2. 早期から高カロリーの栄養補給を行う。
3. 全身状態の安定より先に行動療法を行う。
4. 食行動の問題が改善するまで入院は継続する。
5. 入院中に自己誘発性嘔吐がみられたときは退院させる。
- 1. 活動量は目標体重に達してから増やす。 ✓
- 2. 早期から高カロリーの栄養補給を行う。
- 3. 全身状態の安定より先に行動療法を行う。
- 4. 食行動の問題が改善するまで入院は継続する。
- 5. 入院中に自己誘発性嘔吐がみられたときは退院させる。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 活動量は目標体重に達してから増やす。
神経性無食欲症の入院治療では、栄養状態の回復を優先しながら段階的にアプローチすることが重要です。活動量の制限と段階的な増加は、体重回復を確実にするための基本原則です。
---
【各選択肢の解説】
1. 活動量は目標体重に達してから増やす。
✅ 正しい。神経性無食欲症の入院治療では、活動を制限して栄養吸収と体重回復を優先し、目標体重到達後に段階的に活動量を増やします。
2. 早期から高カロリーの栄養補給を行う。
❌ 誤り。再栄養症候群のリスクがあるため、初期段階では低カロリーからスタートし、段階的に栄養量を増やす必要があります。
3. 全身状態の安定より先に行動療法を行う。
❌ 誤り。全身状態の安定(栄養状態改善・体重回復)を優先してから心理・行動療法を開始するのが治療原則です。
4. 食行動の問題が改善するまで入院は継続する。
❌ 誤り。入院の終了基準は食行動の改善だけでなく、体重回復と全身状態の安定が主体であり、外来通院での継続治療も含めた段階的退院が適切です。
5. 入院中に自己誘発性嘔吐がみられたときは退院させる。
❌ 誤り。自己誘発性嘔吐は神経性無食欲症の主要症状の一つであり、これだけで即退院となるのではなく、治療を継続して対応します。
---
【試験対策ポイント】
• 再栄養症候群:早期の高カロリー補給は危険(低カロリーから段階的に増加)
• 治療優先順位:全身状態安定 > 行動療法 > 退院判定
• 入院継続基準:体重回復と栄養状態改善が重要