第52回 作業療法士国家試験 午前 第49問
臨床医学第52回午前
認知症患者の周囲を困らせる行動への対応で最も適切なのはどれか。
1. すぐに制止する。
2. 論理的に説得する。
3. 単独での行動を勧める。
4. 新たな住環境を用意する。
5. 行動のパターンから原因を探る。
- 1. すぐに制止する。
- 2. 論理的に説得する。
- 3. 単独での行動を勧める。
- 4. 新たな住環境を用意する。
- 5. 行動のパターンから原因を探る。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 行動のパターンから原因を探る。
認知症患者の周囲を困らせる行動(BPSD:行動心理症状)は、認知機能低下による不安や混乱、身体的苦痛、環境刺激など、必ず何らかの原因がある。原因を特定して対応することが、症状軽減の最も効果的で倫理的なアプローチである。
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1. すぐに制止する。
❌ 誤り。制止は患者の不安や混乱をさらに増幅させ、問題行動をエスカレートさせる可能性がある。
2. 論理的に説得する。
❌ 誤り。認知症患者は認知機能低下により論理的思考が困難であり、説得は効果がない。むしろ受け入れられないストレスになる。
3. 単独での行動を勧める。
❌ 誤り。単独行動は安全面の問題や、さらなる不安・混乱を招く可能性がある。
4. 新たな住環境を用意する。
❌ 誤り。環境変化そのものが認知症患者の混乱や問題行動を増加させる場合もあり、最初の選択肢としては不適切。
5. 行動のパターンから原因を探る。
✅ 正しい。行動記録から何時・どんな状況で起こるかを分析し、根本原因(pain、不安、睡眠障害など)を特定してから対応することが重要。
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試験対策ポイント
- BPSD対応の基本:「行動の意味を理解する」→「原因を探索」→「環境調整・対応」
- 制止・説得は逆効果になる可能性が高い
- 認知症患者への対応は「パターン認識と根本原因探索」が最優先