第52回 作業療法士国家試験 午前 第77問
作業療法評価学第52回午前
第52回 作業療法士国家試験 午前 第77問(作業療法評価学)の正答は 4 です。画像8は頭部MRI冠状断(T1強調像またはT2強調像)であり、矢印はトルコ鞍部(鞍上部)の高信号〜等信号の腫瘤を指している。
問題
頭部MRIのT1強調冠状断像(別冊No. 2)を別に示す。矢印の部位はどれか。
- 1. 前頭弁蓋
- 2. 帯状回
- 3. 尾状核
- 4. 海馬 ✓
- 5. 島
正答:4番
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解説
■ 正答:下垂体腫瘍
画像8は頭部MRI冠状断(T1強調像またはT2強調像)であり、矢印はトルコ鞍部(鞍上部)の高信号〜等信号の腫瘤を指している。この部位に生じる腫瘤の最も代表的なものは下垂体腫瘍(下垂体腺腫)である。鞍上部への進展も認められ、視交叉への圧迫から両耳側半盲を呈する可能性がある。
【各選択肢の解説】
1. 髄膜腫
❌ 誤り。髄膜腫は硬膜付着部に生じる腫瘍で、大脳凸面・傍矢状洞・蝶形骨縁などに多い。トルコ鞍内の腫瘤とは通常異なる。
❌ 誤り。髄膜腫は硬膜付着部に生じる腫瘍で、大脳凸面・傍矢状洞・蝶形骨縁などに多い。トルコ鞍内の腫瘤とは通常異なる。
2. 神経膠腫(グリオーマ)
❌ 誤り。グリオーマは脳実質内に生じる浸潤性腫瘍であり、正常脳との境界が不明瞭。トルコ鞍内の明瞭な腫瘤とは形態が異なる。
❌ 誤り。グリオーマは脳実質内に生じる浸潤性腫瘍であり、正常脳との境界が不明瞭。トルコ鞍内の明瞭な腫瘤とは形態が異なる。
3. 下垂体腫瘍
✅ 正しい。矢印はトルコ鞍〜鞍上部の腫瘤を指しており、下垂体腺腫(prolactinomaなど)の典型的な発生部位と一致する。MRI冠状断でのトルコ鞍内腫瘤は下垂体腫瘍の標準的な画像所見。
✅ 正しい。矢印はトルコ鞍〜鞍上部の腫瘤を指しており、下垂体腺腫(prolactinomaなど)の典型的な発生部位と一致する。MRI冠状断でのトルコ鞍内腫瘤は下垂体腫瘍の標準的な画像所見。
4. 転移性脳腫瘍
❌ 誤り。転移性脳腫瘍は多発性・皮髄境界部に多く、周囲浮腫を伴うことが多い。単発のトルコ鞍内腫瘤とは異なる。
❌ 誤り。転移性脳腫瘍は多発性・皮髄境界部に多く、周囲浮腫を伴うことが多い。単発のトルコ鞍内腫瘤とは異なる。
5. 聴神経腫瘍(神経鞘腫)
❌ 誤り。聴神経腫瘍は内耳道〜橋小脳角部に生じる。矢印の鞍上部病変とは解剖学的に一致しない。
❌ 誤り。聴神経腫瘍は内耳道〜橋小脳角部に生じる。矢印の鞍上部病変とは解剖学的に一致しない。
【試験対策ポイント】
下垂体腫瘍の主な特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 好発部位 | トルコ鞍内〜鞍上部 |
| 画像 | MRI冠状断でトルコ鞍内腫瘤 |
| 視野障害 | 両耳側半盲(視交叉圧迫) |
| ホルモン症状 | プロラクチノーマ(無月経・乳汁分泌)、先端巨大症(GH過剰)など |
| 手術アプローチ | 経蝶形骨洞手術 |
- 下垂体腫瘍=両耳側半盲は最頻出の組み合わせ
- MRI冠状断でトルコ鞍内の腫瘤=まず下垂体腺腫を疑うこと
- OTとしては視野障害による日常生活・運転・読書への影響も理解しておく
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