第52回 作業療法士国家試験 午前 第99問
作業療法評価学第52回午前
神経性大食症について正しいのはどれか。
1. 女性より男性に多い。
2. 高カリウム血症がみられる。
3. 神経性無食欲症からの移行はない。
4. カロリーの低いものを過食することが多い。
5. 代償行動で最も多いのは自己誘発性嘔吐である。
- 1. 女性より男性に多い。
- 2. 高カリウム血症がみられる。
- 3. 神経性無食欲症からの移行はない。
- 4. カロリーの低いものを過食することが多い。
- 5. 代償行動で最も多いのは自己誘発性嘔吐である。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 代償行動で最も多いのは自己誘発性嘔吐である。
神経性大食症の代償行動の中で自己誘発性嘔吐は最も一般的であり、過食後に体重増加を防ぐため実施されます。その他の代償行動には下剤乱用や過度の運動がありますが、嘔吐が最も頻繁です。
---
【各選択肢の解説】
1. 女性より男性に多い。
❌ 誤り。神経性大食症は女性に圧倒的に多く、男性の約10倍の発症率を示します。
2. 高カリウム血症がみられる。
❌ 誤り。自己誘発性嘔吐により胃酸喪失が起こり、低カリウム血症(低K血症)がみられます。代謝性アルカローシスも同時に生じます。
3. 神経性無食欲症からの移行はない。
❌ 誤り。神経性無食欲症から神経性大食症への移行は実際に起こります。両者は食行動異常の関連疾患であり、診断基準の変化により病型が変わることもあります。
4. カロリーの低いものを過食することが多い。
❌ 誤り。むしろ高カロリーの食物(特に炭水化物や脂肪)の過食が一般的です。禁止食の反動による過食が特徴です。
5. 代償行動で最も多いのは自己誘発性嘔吐である。
✅ 正しい。自己誘発性嘔吐は神経性大食症患者の70~90%に見られる最も一般的な代償行動です。
---
【試験対策ポイント】
- 神経性大食症:女性に圧倒的に多い(男性の1/10以下)
- 電解質異常:低カリウム血症、代謝性アルカローシス
- 代償行動:自己誘発性嘔吐>下剤乱用>過度運動の順で頻度が高い