OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第52回 作業療法士国家試験 午後 第5問

身体障害作業療法第52回午後

第52回 作業療法士国家試験 午後 第5問(身体障害作業療法)の正答は 5 です。筋電義手では、拮抗する2筋群の筋電位を用いてハンドの開閉を制御する。

問題
25歳の男性。右前腕切断。筋電義手の作製にあたり、ハンドを開くために長短橈側手根伸筋の筋電位を検出した。近位から見た右前腕横断面の模式図を示す。ハンドを閉じるために検出する筋はどれか。
第52回午後第5問 図
  1. 1. ①
  2. 2. ②
  3. 3. ③
  4. 4. ④
  5. 5. ⑤

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — ⑤

筋電義手では、拮抗する2筋群の筋電位を用いてハンドの開閉を制御する。ハンドを開くために長短橈側手根伸筋(手関節背屈筋群、前腕背側・橈側)の筋電位を検出している。これに拮抗するハンドを閉じる動作には手関節屈曲筋群が用いられる。

横断面図において、橈骨は左側・尺骨は右側・背側は上・掌側は下に描かれている。⑤は掌側・尺側寄りに位置しており、これは尺側手根屈筋または浅指屈筋に相当する前腕掌側の主要な屈筋群の位置である。手関節屈曲・指屈曲筋群はハンドクローズを担うため、⑤が正解となる。


【各選択肢の解説】

1.
❌ 誤り。①は尺骨背側近傍に位置し、尺側手根伸筋に相当する。伸筋群であり、ハンドオープン側の筋である。
2.
❌ 誤り。②は背側中央付近で、総指伸筋に相当する領域。こちらも伸筋群であり不適切。
3.
❌ 誤り。③は橈骨側掌側寄りで、橈側手根屈筋に相当するが、長短橈側手根伸筋の拮抗として一般的に選択される位置ではない。
4.
❌ 誤り。④は掌側中央・浅層で、浅指屈筋の一部に近いが、位置的には⑤のほうが主要な屈筋群(深指屈筋・浅指屈筋)の代表部位として適切。
5.
✅ 正しい。掌側・尺側に位置し、深指屈筋および浅指屈筋を含む屈筋群に対応する。筋電義手では橈側手根伸筋(開)に対して、前腕屈筋群(閉)を対電極として使用するのが標準的。

【試験対策ポイント】

筋電義手の電極配置の原則:拮抗する2筋群(伸筋群↔屈筋群)から筋電位を検出する。前腕横断面では橈側=橈骨側、背側=上方であることを確認してから解く。長短橈側手根伸筋は前腕背側・橈側に位置するため、その拮抗筋は前腕掌側の屈筋群(⑤の位置)となる。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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