第52回 作業療法士国家試験 午後 第8問
運動学第52回午後
第52回 作業療法士国家試験 午後 第8問(運動学)の正答は 3 です。C6B2は上腕三頭筋が働かず、肘を伸ばして体を押し上げられない。
問題
20代の男性。頸髄損傷完全麻痺(Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類C6B2)。仰臥位から長座位へ垂直方向の起き上がり動作獲得のために練習を行っている。図に示す肢位で肩甲帯を左右に振り重心を移動することを繰り返す。正常以上の関節可動域拡大を目的とした関節運動はどれか。
- 1. 頸部伸展
- 2. 肩甲骨外転
- 3. 肩関節水平伸展 ✓
- 4. 肩関節内旋
- 5. 肩関節外旋
正答:3番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 39.4%難問
33人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 肩関節水平伸展
C6B2は上腕三頭筋が働かず、肘を伸ばして体を押し上げられない。そこで図のように両肘を体幹の後ろにつき(on elbows)、肩甲帯を左右に振って体重を移し、肘を順に後ろへずらして長座位へ起き上がる。肘を体幹の後方へ大きく引くため、肩関節の水平伸展を正常以上に広げる必要がある。
【各選択肢の解説】
1. 頸部伸展
❌ 誤り。頸部の動きは正常範囲で足り、この起き上がりで正常以上に広げる対象ではない。正しくは広げるのは肩関節の水平伸展である。
❌ 誤り。頸部の動きは正常範囲で足り、この起き上がりで正常以上に広げる対象ではない。正しくは広げるのは肩関節の水平伸展である。
2. 肩甲骨外転
❌ 誤り。両肘を体幹の後ろについて体重を支えると、肩甲骨は内転(後ろへ引かれる)側に寄る。外転を正常以上に広げても後方での支持には役立たない。正しくは肩関節水平伸展を広げる。
❌ 誤り。両肘を体幹の後ろについて体重を支えると、肩甲骨は内転(後ろへ引かれる)側に寄る。外転を正常以上に広げても後方での支持には役立たない。正しくは肩関節水平伸展を広げる。
3. 肩関節水平伸展
✅ 正しい。肘を体幹より後方へつき、体重移動に合わせて肘をさらに後ろへ運ぶため、上腕を後方へ大きく引く範囲(水平伸展・伸展)が要る。正常の可動域(水平伸展30°)では足りない。
✅ 正しい。肘を体幹より後方へつき、体重移動に合わせて肘をさらに後ろへ運ぶため、上腕を後方へ大きく引く範囲(水平伸展・伸展)が要る。正常の可動域(水平伸展30°)では足りない。
4. 肩関節内旋
❌ 誤り。内旋を正常以上に広げても、肘を後方につく支持や体重移動には直接つながらない。正しくは水平伸展を広げる。
❌ 誤り。内旋を正常以上に広げても、肘を後方につく支持や体重移動には直接つながらない。正しくは水平伸展を広げる。
5. 肩関節外旋
❌ 誤り。外旋は正常範囲で足り、この起き上がりで正常以上に広げる方向ではない。正しくは水平伸展を広げる。
❌ 誤り。外旋は正常範囲で足り、この起き上がりで正常以上に広げる方向ではない。正しくは水平伸展を広げる。
【試験対策ポイント】
- Zancolli分類 C6B2:長短橈側手根伸筋と円回内筋が働き、橈側手根屈筋・上腕三頭筋は働かない
- 上腕三頭筋がない頸髄損傷の起き上がり=on elbowsで体重移動→肘を後方へ。肩の水平伸展・伸展を正常以上に保つ
- 肩関節水平伸展の参考可動域は30°(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会 関節可動域表示ならびに測定法 1995年)
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