第52回 作業療法士国家試験 午後 第14問
臨床医学第52回午後
55歳の男性。うつ病。職場で苦手なパソコン操作を行う業務を担当するようになり、不眠、意欲低下および抑うつ気分がみられるようになった。希死念慮も認められたため入院となった。入院後1か月経過し、作業療法が開始された。初回評価で優先度が高いのはどれか。
1. 体力
2. 家族関係
3. 思考障害
4. 作業能力
5. 職場環境
- 1. 体力
- 2. 家族関係
- 3. 思考障害 ✓
- 4. 作業能力
- 5. 職場環境
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 思考障害
希死念慮が認められた急性期うつ病患者の初回評価では、自殺リスク評価が最優先であり、思考障害(抑うつ思考や希死念慮の程度)の把握が作業療法介入の安全性と方向性を決定する最重要項目です。
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【各選択肢の解説】
1. 体力
❌ 誤り。体力評価は重要ですが、急性期で希死念慮がある時点では安全管理が優先されるため、初回評価の最優先課題ではありません。
2. 家族関係
❌ 誤り。社会的側面の評価は重要ですが、自殺リスク軽減後の段階的評価項目です。
3. 思考障害
✅ 正しい。希死念慮の有無・程度、抑うつ思考の内容を評価することで、作業療法の安全な実施と個別化した介入計画の立案が可能になります。
4. 作業能力
❌ 誤り。作業能力評価は重要ですが、心理社会的危機状態では二次的評価です。
5. 職場環境
❌ 誤り。職場復帰支援は重要ですが、現在の精神症状の安定化が先決です。
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【試験対策ポイント】
• 希死念慮がある患者の初回評価では自殺リスク評価が優先
• 作業療法の安全性確保が前提条件
• 急性期では心理社会的評価→段階的に機能評価へ移行