第52回 作業療法士国家試験 午後 第32問
生理学第52回午後
糖尿病性ケトアシドーシスに関連する呼吸はどれか。
1. 下顎呼吸
2. 起坐呼吸
3. Biot 呼吸
4. Kussmaul 呼吸
5. Cheyne-Stokes 呼吸
- 1. 下顎呼吸
- 2. 起坐呼吸
- 3. Biot 呼吸
- 4. Kussmaul 呼吸 ✓
- 5. Cheyne-Stokes 呼吸
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — Kussmaul 呼吸
糖尿病性ケトアシドーシスでは血液が酸性になり、延髄の呼吸中枢が刺激されて深く速い呼吸(Kussmaul呼吸)が生じます。これは代謝性アシドーシスに対する代償的な過換気です。
---
【各選択肢の解説】
1. 下顎呼吸
❌ 誤り。下顎呼吸は顔面神経麻痺時に下顎を動かして呼吸する代償的行動であり、ケトアシドーシスとは無関係です。
2. 起坐呼吸
❌ 誤り。起坐呼吸は心不全や肺うっ血時に半坐位で楽になる呼吸困難です。酸塩基平衡異常とは異なります。
3. Biot呼吸
❌ 誤り。Biot呼吸は脳幹損傷時に見られる不規則で周期的な呼吸です。代謝性アシドーシスの特徴ではありません。
4. Kussmaul呼吸
✅ 正しい。深く速い規則的な呼吸で、代謝性アシドーシス(血液pH低下)に対する代償的過換気です。糖尿病性ケトアシドーシスの特徴的な呼吸パターンです。
5. Cheyne-Stokes呼吸
❌ 誤り。周期的に呼吸の深さが変化する呼吸で、心不全・脳血管障害・尿毒症などで見られます。ケトアシドーシスの特異的な所見ではありません。
---
【試験対策ポイント】
• Kussmaul呼吸=深く速い呼吸=代謝性アシドーシスの代償反応
• 糖尿病性ケトアシドーシスは酸性血液によるpH低下が原因
• 各呼吸パターンは原因疾患とセットで暗記(心不全→起坐呼吸、脳幹損傷→Biot呼吸)