第52回 作業療法士国家試験 午後 第37問
作業療法評価学第52回午後
視覚障害者への対応で正しいのはどれか。
1. 伝い歩きをするときは障害者の手掌を周囲に接触させる。
2. 点字の利用では読む面と書く面を同じにする。
3. 歩行時に介助者は障害者の後方に位置する。
4. 白杖は2歩先の状況が分かる長さとする。
5. 視覚の代償手段として義眼がある。
- 1. 伝い歩きをするときは障害者の手掌を周囲に接触させる。
- 2. 点字の利用では読む面と書く面を同じにする。
- 3. 歩行時に介助者は障害者の後方に位置する。
- 4. 白杖は2歩先の状況が分かる長さとする。 ✓
- 5. 視覚の代償手段として義眼がある。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 白杖は2歩先の状況が分かる長さとする。
白杖の長さは歩行時に2歩先の障害物や段差を事前に検知できるよう設定されており、安全で自立した歩行を実現するために重要な基準です。
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【各選択肢の解説】
1. 伝い歩きをするときは障害者の手掌を周囲に接触させる。
❌ 誤り。伝い歩きの介助では、障害者の手を介助者の腕に軽く置かせるか、介助者の肘を握らせるのが正しい方法です。手掌を周囲に直接接触させると転倒や障害物への衝突の危険があります。
2. 点字の利用では読む面と書く面を同じにする。
❌ 誤り。点字は透明なフィルムに両側から打つため、一方は隆起(読む面)、他方は陥凹(書く面)になります。読む面と書く面は異なります。
3. 歩行時に介助者は障害者の後方に位置する。
❌ 誤り。介助者は障害者の前方やや側方に位置し、前方の情報を伝え、進行方向の安全を確保する必要があります。後方では危険察知ができません。
4. 白杖は2歩先の状況が分かる長さとする。
✅ 正しい。白杖は一般的に身長マイナス10~15cm、または目の高さまでの長さとされ、2歩先の障害物検知が可能です。
5. 視覚の代償手段として義眼がある。
❌ 誤り。義眼は眼球を失った場合の整容的補装具であり、視機能の代償手段ではありません。代償手段は点字、音声ガイダンス、白杖などです。
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【試験対策ポイント】
• 白杖の長さ基準:身長マイナス10~15cm、または眼の高さまで
• 介助者の位置:障害者の前方やや側方(後方ではない)
• 義眼の役割:視機能補助ではなく整容目的