第52回 作業療法士国家試験 午後 第46問
臨床心理学第52回午後
第52回 作業療法士国家試験 午後 第46問(臨床心理学)の正答は 4・5 です。境界性パーソナリティ障害では、見捨てられ不安・感情の不安定さ・衝動性が中心で、治療者を理想化したり激しく否定したりと関係が揺れやすい。
問題
境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 退行を許容する。
- 2. 集団作業への参加を促す。
- 3. 柔軟な枠組みを提供する。
- 4. 攻撃衝動の適応的発散を促す。 ✓
- 5. 主観的な苦悩を共感的に理解する。 ✓
正答:4・5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 33.3%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4・5番 — 攻撃衝動の適応的発散を促す。・主観的な苦悩を共感的に理解する。
境界性パーソナリティ障害では、見捨てられ不安・感情の不安定さ・衝動性が中心で、治療者を理想化したり激しく否定したりと関係が揺れやすい。関わりの基本は一貫した枠組み(限界設定)の中で、苦悩を共感的に理解し、衝動を作業で適応的に表すことである。
【各選択肢の解説】
1. 退行を許容する。
❌ 誤り。退行を許すと依存や要求が強まり、操作的な行動や枠組みの崩れにつながる。正しくは、限界設定を行い、退行は許容せずに責任ある行動を促す。
❌ 誤り。退行を許すと依存や要求が強まり、操作的な行動や枠組みの崩れにつながる。正しくは、限界設定を行い、退行は許容せずに責任ある行動を促す。
2. 集団作業への参加を促す。
❌ 誤り。集団では対人関係の不安定さから他者を巻き込んだ衝突が起こりやすく、導入時から参加を促すのは適切でない。正しくは、個人作業で治療関係と枠組みを安定させ、集団は状態をみて慎重に導入する。
❌ 誤り。集団では対人関係の不安定さから他者を巻き込んだ衝突が起こりやすく、導入時から参加を促すのは適切でない。正しくは、個人作業で治療関係と枠組みを安定させ、集団は状態をみて慎重に導入する。
3. 柔軟な枠組みを提供する。
❌ 誤り。枠組みが柔軟だと要求に応じて境界が広がり、試し行動や操作が増える。正しくは、時間・場所・ルールを明確にした一貫した枠組みを提供する。
❌ 誤り。枠組みが柔軟だと要求に応じて境界が広がり、試し行動や操作が増える。正しくは、時間・場所・ルールを明確にした一貫した枠組みを提供する。
4. 攻撃衝動の適応的発散を促す。
✅ 正しい。(=正答)衝動を自傷や他者への攻撃でなく、粘土・木工・運動などの作業で表すことで、衝動を社会的に受け入れられる形で扱えるようになる。
✅ 正しい。(=正答)衝動を自傷や他者への攻撃でなく、粘土・木工・運動などの作業で表すことで、衝動を社会的に受け入れられる形で扱えるようになる。
5. 主観的な苦悩を共感的に理解する。
✅ 正しい。(=正答)空虚感や見捨てられ不安などの苦悩を共感的に受け止めることが、治療関係を保つ土台になる。共感と限界設定は両方を同時に行う。
✅ 正しい。(=正答)空虚感や見捨てられ不安などの苦悩を共感的に受け止めることが、治療関係を保つ土台になる。共感と限界設定は両方を同時に行う。
【試験対策ポイント】
| 境界性パーソナリティ障害への関わり | 判定 |
|---|---|
| 一貫した枠組み・限界設定 | 適切 |
| 苦悩への共感的理解 | 適切 |
| 衝動の適応的発散 | 適切 |
| 退行の許容・柔軟な枠組み | 不適切 |
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