第52回 作業療法士国家試験 午後 第88問
病理学概論第52回午後
重症筋無力症について正しいのはどれか。
1. 起床時に症状が強い。
2. 悪性腫瘍の合併が多い。
3. 自己免疫性疾患である。
4. 女性よりも男性に多い。
5. 40歳以前の発症は稀である。
- 1. 起床時に症状が強い。
- 2. 悪性腫瘍の合併が多い。
- 3. 自己免疫性疾患である。 ✓
- 4. 女性よりも男性に多い。
- 5. 40歳以前の発症は稀である。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 自己免疫性疾患である。
重症筋無力症(MG)は、アセチルコリン受容体に対する自己抗体により神経筋接合部の伝達が阻害される自己免疫性疾患です。これが本疾患の病態基盤であり、唯一の正答です。
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【各選択肢の解説】
1. 起床時に症状が強い。
❌ 誤り。重症筋無力症は日中の活動で症状が増悪する「易疲労性」が特徴で、夕方から夜間にかけて症状が悪化します。朝は比較的症状が軽い傾向です。
2. 悪性腫瘍の合併が多い。
❌ 誤り。胸腺腫との合併は約10~15%認められますが、悪性腫瘍全般との合併が多いわけではありません。むしろ他の悪性腫瘍との関連性は低いです。
3. 自己免疫性疾患である。
✅ 正しい。アセチルコリン受容体に対する自己抗体(約80%の患者で陽性)が産生され、神経筋接合部での伝達障害を引き起こすことが病態です。
4. 女性よりも男性に多い。
❌ 誤り。重症筋無力症は女性に多く発症し、男女比は約1:1.5~2で女性が優位です。20~40歳の女性での発症頻度が高いです。
5. 40歳以前の発症は稀である。
❌ 誤り。むしろ20~40歳代での発症が最も多く、40歳以前の発症は珍しくありません。小児型も存在します。
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【試験対策ポイント】
・自己免疫性疾患=アセチルコリン受容体に対する自己抗体が病態
・易疲労性が特徴、夕方に症状悪化
・女性に多い(20~40歳代がピーク)
・胸腺腫との合併は約10~15%