OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第53回 作業療法士国家試験 午前 第4問

作業療法評価学第53回午前

第53回 作業療法士国家試験 午前 第4問(作業療法評価学)の正答は 1・2 です。右前頭葉損傷で、①支度が間に合わず時間に遅れる=遂行機能障害、②事故後の出来事を忘れやすい=記憶障害(前向性)がある。

問題
29歳の男性。バイク転倒事故による右前頭葉脳挫傷および外傷性くも膜下出血。事故から2週後に意識清明となり、作業療法が開始された。運動麻痺と感覚障害はない。礼節やコミュニケーション能力は保たれているが、感情表出は少なく、ぼんやりとしていることが多い。既知の物品操作方法は覚えているが、事故後の出来事に関する情報は忘れやすい。作業療法開始時間までに支度を整えることが難しく、しばしば時間に遅れる。この患者の状態を評価するために適切と考えられる評価法はどれか。2つ選べ。
  1. 1. BADS ✓
  2. 2. RBMT ✓
  3. 3. SLTA
  4. 4. SPTA
  5. 5. VPTA

正答:1・2番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 47.4%参考値

19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1・2番 — BADS・RBMT

右前頭葉損傷で、①支度が間に合わず時間に遅れる=遂行機能障害、②事故後の出来事を忘れやすい=記憶障害(前向性)がある。前者をBADS、後者をRBMTで評価する。


【各選択肢の解説】

1. BADS
✅ 正しい。BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)は、計画を立てて順序よく実行する力を日常に近い課題で評価する。時間どおりに支度ができない状態の評価に合う。
2. RBMT
✅ 正しい。RBMT(リバーミード行動記憶検査)は、名前や約束、道順などの日常生活に即した記憶を評価する。新しい出来事を忘れやすい状態の評価に合う。
3. SLTA
❌ 誤り。SLTA(標準失語症検査)は失語症の評価である。正しくは、本例はコミュニケーション能力が保たれており失語症は疑われない。
4. SPTA
❌ 誤り。SPTA(標準高次動作性検査)は失行など高次の動作障害の評価である。正しくは、本例は既知の物品操作ができ、失行は疑われない。
5. VPTA
❌ 誤り。VPTA(標準高次視知覚検査)は視覚失認・視空間認知障害などの評価である。正しくは、本例には視知覚の障害を示す記載がない。

【試験対策ポイント】

検査対象
BADS遂行機能
RBMT日常記憶
SLTA失語症
SPTA失行(高次動作性障害)
VPTA視覚失認・視空間認知

症例文の「時間に遅れる・段取りができない」は遂行機能、「新しいことを忘れる」は記憶、と症状ごとに検査を対応させる。

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