OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第53回 作業療法士国家試験 午前 第6問

臨床医学第53回午前

第53回 作業療法士国家試験 午前 第6問(臨床医学)の正答は 4 です。上腕骨骨幹部骨折では橈骨神経(C5〜T1)が損傷されやすく、橈骨神経麻痺による下垂手(drop hand)が生じる。

問題
手の写真(別冊No. 2 ①〜⑤)を別に示す。上腕骨骨幹部骨折による神経麻痺によって生じやすいのはどれか。
第53回午前第6問 図
  1. 1. ①
  2. 2. ②
  3. 3. ③
  4. 4. ④
  5. 5. ⑤

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — ④(下垂指・手関節背屈不能)

上腕骨骨幹部骨折では橈骨神経(C5〜T1)が損傷されやすく、橈骨神経麻痺による下垂手(drop hand)が生じる。手関節背屈不能・手指伸展不能が特徴的であり、写真④がこれに相当する。


【各選択肢の解説】

1.
❌ 誤り。①は手関節が掌屈・指が屈曲した姿勢で、正中神経・尺骨神経の麻痺像に近い。橈骨神経麻痺の典型像ではない。
2.
❌ 誤り。②は指の伸展は保たれており、神経麻痺による変形とは異なる。
3.
❌ 誤り。③は手指の外転・内転障害を示す尺骨神経麻痺(鷲手)に近い形態である。
4.
✅ 正しい。④は手関節が背屈できず下垂した状態(下垂手)で、指の自動伸展も不能となっている。橈骨神経麻痺の典型所見であり、上腕骨骨幹部骨折で橈骨神経が橈骨神経溝で圧迫・損傷された際に出現する。
5.
❌ 誤り。⑤は肘関節屈曲位を維持した形態で、筋皮神経麻痺等の別の病態を示唆する。

【試験対策ポイント】

骨折部位損傷神経麻痺の特徴
上腕骨骨幹部橈骨神経(橈骨神経溝)下垂手・手関節背屈不能・手指伸展不能
上腕骨内側上顆尺骨神経鷲手・環小指の感覚障害
肘関節脱臼・顆上骨折正中神経・骨間前神経猿手・母指・示指屈曲不能

橈骨神経=骨幹部骨折=下垂手は最頻出の組み合わせ。「手首が落ちる=橈骨神経」で記憶する。


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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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