OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第53回 作業療法士国家試験 午前 第15問

精神障害作業療法第53回午前
23歳の男性。2か月前から職場の業務がシフト勤務になり夜勤が入るようになった。1か月前から日中の眠気を取るために、カフェイン入りの栄養ドリンクを1日4本以上飲むようになった。妄想や抑うつ感などは特に訴えてはいないが、不眠といらだちを主訴に精神科を受診した。この患者に対して初期にすべき介入はどれか。 1. 精神分析療法 2. 認知行動療法 3. グループワーク 4. 抗精神病薬の投与 5. 栄養ドリンクの減量
  1. 1. 精神分析療法
  2. 2. 認知行動療法
  3. 3. グループワーク
  4. 4. 抗精神病薬の投与
  5. 5. 栄養ドリンクの減量 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 栄養ドリンクの減量 本症例はシフト勤務による睡眠リズムの乱れに対して、カフェイン過剰摂取が不眠・いらだちを増悪させている医原性(iatrogenic)の問題です。初期介入は原因除去として栄養ドリンクの減量が最優先です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 精神分析療法 ❌ 誤り。精神分析療法は長期の精神力動的治療が必要であり、明らかな器質的原因(カフェイン過剰)がある急性の睡眠障害には不適切です。 2. 認知行動療法 ❌ 誤り。認知行動療法も有効ですが、カフェイン過剰摂取という可逆的な原因が存在する場合、心理社会的介入より原因除去が優先されます。 3. グループワーク ❌ 誤り。集団療法は症状の社会適応や対人関係に焦点を当てるもので、器質的原因がある急性症状の初期対応ではありません。 4. 抗精神病薬の投与 ❌ 誤り。妄想や幻覚がなく、精神病症状の記載がないため抗精神病薬は不適応です。むしろカフェイン由来の二次的な症状であり、薬物療法より原因除去が先決です。 5. 栄養ドリンクの減量 ✅ 正しい。カフェイン1日800mg以上(栄養ドリンク4本≈カフェイン800mg相当)の過剰摂取は不眠・焦燥感・いらだちを引き起こします。初期対応として原因物質の減量が最優先です。 --- 【試験対策ポイント】 - カフェイン過剰摂取:1日400mg以上で不眠・焦燥感・頻脈が出現 - 医原性障害は心理社会的・薬物療法より原因除去が優先 - シフト勤務による睡眠衛生指導も同時に検討すべき
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