OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第53回 作業療法士国家試験 午前 第21問

リハビリテーション医学第53回午前
作業療法に関する歴史について正しいのはどれか。 1. IL 運動によって ADL が誕生した。 2. 作業療法の起源は道徳療法にある。 3. 呉秀三は認知行動療法を実践した。 4. 加藤普佐次郎は肢体不自由児施設の創始者である。 5. 昭和 20 年に理学療法士作業療法士法が制定された。
  1. 1. IL 運動によって ADL が誕生した。
  2. 2. 作業療法の起源は道徳療法にある。 ✓
  3. 3. 呉秀三は認知行動療法を実践した。
  4. 4. 加藤普佐次郎は肢体不自由児施設の創始者である。
  5. 5. 昭和 20 年に理学療法士作業療法士法が制定された。

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 作業療法の起源は道徳療法にある。 作業療法は18世紀後半のフランスで精神疾患の治療に「道徳療法」として、作業・活動を通じた心身の回復を重視する治療法として発展したことに起源があります。 --- 【各選択肢の解説】 1. IL運動によってADLが誕生した。 ❌ 誤り。ADLの概念は1950年代にアメリカの理学療法・作業療法領域で確立されたもので、IL(自立生活)運動は1970年代以降の障害者権利運動です。因果関係が逆です。 2. 作業療法の起源は道徳療法にある。 ✅ 正しい。18世紀後半のフランスで精神疾患患者に対する「道徳療法(Moral Treatment)」が始まり、作業・活動を治療手段とする現代作業療法の起源となりました。 3. 呉秀三は認知行動療法を実践した。 ❌ 誤り。呉秀三は日本の精神医学の先駆者で「精神病者ニ非ザル者の非ザる所以」を著し、精神保健医療の充実を主張しました。認知行動療法とは関連がありません。 4. 加藤普佐次郎は肢体不自由児施設の創始者である。 ❌ 誤り。加藤普佐次郎は聴覚障害児教育の先駆者です。肢体不自由児施設の創設者ではありません。 5. 昭和20年に理学療法士作業療法士法が制定された。 ❌ 誤り。昭和20年(1945年)は第二次世界大戦終戦の年です。理学療法士作業療法士法は昭和40年(1965年)に制定されました。 --- 【試験対策ポイント】 • 作業療法の起源=18世紀後半フランスの「道徳療法(Moral Treatment)」 • 理学療法士作業療法士法=昭和40年(1965年)制定 • 呉秀三=日本精神医学の先駆者、精神保健医療の発展に貢献
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