OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第53回 作業療法士国家試験 午前 第24問

臨床医学第53回午前
人間作業モデルについて正しいのはどれか。2つ選べ。 1. 人の習慣を評価する。 2. 認知症の人には用いない。 3. 作業に対する有能感を評価する。 4. 作業の満足度を10段階で評価する。 5. 運動技能とプロセス技能で構成されている。
  1. 1. 人の習慣を評価する。 ✓
  2. 2. 認知症の人には用いない。
  3. 3. 作業に対する有能感を評価する。 ✓
  4. 4. 作業の満足度を10段階で評価する。
  5. 5. 運動技能とプロセス技能で構成されている。

正答:1・3番

解説
■ 正答:1番と3番 — 人の習慣を評価する / 作業に対する有能感を評価する 人間作業モデル(Model of Human Occupation, MOHO)は、人が日常生活で行う作業に焦点を当て、習慣、役割、有能感といった心理社会的側面を評価・介入する作業療法の理論モデルです。習慣の評価と有能感(自己効力感)の評価がこのモデルの中核となります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 人の習慣を評価する。 ✅ 正しい。MOHOは日常生活の習慣・ルーティンを重要な評価項目として位置づけており、習慣形成と変容を支援の目標とします。 2. 認知症の人には用いない。 ❌ 誤り。MOHOは認知症患者を含む多様な対象者に適用可能です。認知機能低下がある場合でも、できる作業や役割に焦点を当てて活用できます。 3. 作業に対する有能感を評価する。 ✅ 正しい。MOHOは自己効力感(作業の遂行に対する自信や有能感)を重要な評価因子として、対象者がどの程度作業に対して有能感を感じているかを評価します。 4. 作業の満足度を10段階で評価する。 ❌ 誤り。MOHOは10段階評価など特定の数値化された満足度評価法を標準としていません。評価は質的・定性的アプローチが基本です。 5. 運動技能とプロセス技能で構成されている。 ❌ 誤り。MOHOは「習慣」「役割」「有能感」などの心理社会的要因で構成されており、運動技能・プロセス技能はMOHOの構成要素ではなく、別の評価軸です。 --- 【試験対策ポイント】 - MOHO:習慣・役割・有能感・環境要因を統合的に評価 - 認知機能低下者にも適用可能(制限なし) - 心理社会的モデルであり、運動機能評価ではない
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