第53回 作業療法士国家試験 午前 第26問
作業療法評価学第53回午前
作業療法で提供する課題の難易度を上げる段階付けとして適切なのはどれか。
1. 工程数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
2. 作業時間が長い課題から短い課題へ段階付ける。
3. 意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付ける。
4. 姿勢が不安定となる課題から安定した課題へ段階付ける。
5. 運動の際に用いる関節の数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
- 1. 工程数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
- 2. 作業時間が長い課題から短い課題へ段階付ける。
- 3. 意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付ける。 ✓
- 4. 姿勢が不安定となる課題から安定した課題へ段階付ける。
- 5. 運動の際に用いる関節の数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付ける。
作業療法における課題の難易度段階付けは、認知的負荷と身体的負荷の両面から段階的に上昇させる必要があります。意思決定が少ない単純な課題から始まり、選択肢や判断が増える複雑な課題へと進むことで、適切な難易度調整が実現します。
---
【各選択肢の解説】
1. 工程数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
❌ 誤り。難易度を上げるには、工程数が少ない単純な課題から多い複雑な課題へ段階付けるべきです。逆方向です。
2. 作業時間が長い課題から短い課題へ段階付ける。
❌ 誤り。難易度を上げるには、短時間で集中できる課題から長時間の課題へ段階付けます。疲労や集中力の観点から逆です。
3. 意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付ける。
✅ 正しい。認知的な難易度を段階的に上昇させる適切な方法です。単純な指示に従う課題から、自分で判断・選択する課題へと進むことで、機能回復を促進します。
4. 姿勢が不安定となる課題から安定した課題へ段階付ける。
❌ 誤り。安全性と効果の観点から、安定した姿勢での課題から不安定な課題へ段階付けるべきです。逆方向です。
5. 運動の際に用いる関節の数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
❌ 誤り。難易度を上げるには、少数関節の単純な運動から多関節を使う複雑な運動へ段階付けます。逆方向です。
---
【試験対策ポイント】
- 難易度は「段階的に上昇」させる(低→高)
- 認知的負荷(意思決定)と身体的負荷の双方を考慮
- 安全性の確保と患者の成功体験のバランスが重要