第53回 作業療法士国家試験 午前 第30問
作業療法評価学第53回午前
運動失調症状のうち、時間測定異常を評価するのはどれか。
1. foot pat
2. 指鼻試験
3. 継ぎ足歩行
4. 跳ね返り現象
5. コップ把持検査
- 1. foot pat
- 2. 指鼻試験
- 3. 継ぎ足歩行
- 4. 跳ね返り現象 ✓
- 5. コップ把持検査
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 跳ね返り現象
跳ね返り現象(rebound phenomenon)は、筋の緊張が急激に解放されたときに反対方向に過剰に動く現象で、時間測定異常(dysmetria)を評価する検査です。小脳障害で顕著に見られます。
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【各選択肢の解説】
1. foot pat
❌ 誤り。足の上下運動を反復させる検査で、巧緻性低下や反復運動障害を評価します。時間測定異常の評価ではありません。
2. 指鼻試験
❌ 誤り。眼を閉じた状態で自分の鼻と検査者の指を交互に触る検査です。運動失調(特に協調運動障害)を評価しますが、これは企図振戦や軽度の失調を見るもので、時間測定異常の評価ではありません。
3. 継ぎ足歩行
❌ 誤り。平衡機能と直線歩行能力を評価する検査で、小脳障害の歩行失調を見ます。時間測定異常ではなく、位置異常を評価します。
4. 跳ね返り現象
✅ 正しい。パーキンソン病などの錐体外路障害がない場合、抵抗を加えた状態から急に力を抜くと、筋の制動力の低下により手が顔に当たったり過剰に動く現象です。小脳障害で典型的に認められ、時間測定異常を示します。
5. コップ把持検査
❌ 誤り。握力や把持力を評価する検査であり、時間測定異常とは関係ありません。
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【試験対策ポイント】
• 時間測定異常=小脳障害で見られる、運動のタイミングや速度制御の障害
• 跳ね返り現象=筋の制動力低下により過剰に動く(小脳性)
• 指鼻試験=企図振戦や協調運動障害を評価(時間測定異常そのものではない)