第53回 作業療法士国家試験 午前 第34問
身体障害作業療法第53回午前
Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅳの片麻痺患者に座位で麻痺側上肢の促通練習を行う。上肢Ⅳを目指した課題として適切なのはどれか。
1. 机上の積み木を裏返す。
2. 机上のお手玉を非麻痺側大腿に載せる。
3. 大腿上に置いた手を口元に近づける。
4. 頭上の高さの壁面を肘伸展位で雑巾で拭く。
5. 机上のお手玉を肘伸展位で麻痺側側方の肩の高さに移動する。
- 1. 机上の積み木を裏返す。 ✓
- 2. 机上のお手玉を非麻痺側大腿に載せる。
- 3. 大腿上に置いた手を口元に近づける。
- 4. 頭上の高さの壁面を肘伸展位で雑巾で拭く。
- 5. 机上のお手玉を肘伸展位で麻痺側側方の肩の高さに移動する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 机上の積み木を裏返す。
Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲから上肢Ⅳへの進行には、把握と操作機能の向上が必要です。積み木を裏返すという課題は、握りながら指の器用性や手首の回内外を統合的に使う動作であり、ステージⅢで可能な範囲での精緻な手指操作を促通できます。
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【各選択肢の解説】
1. 机上の積み木を裏返す。
✅ 正しい。ステージⅢで獲得した把握機能を活かしながら、手指の器用性と手関節の回内外運動を統合する課題であり、ステージⅣへの段階的な進行に適している。
2. 机上のお手玉を非麻痺側大腿に載せる。
❌ 誤り。両側協調動作であり、麻痺側の単独機能向上を目指すステージⅢ→Ⅳの段階では不適切。
3. 大腿上に置いた手を口元に近づける。
❌ 誤り。この動作はステージⅡ~Ⅲレベルの屈曲共同運動パターンであり、ステージⅣを目指す段階としては低い難易度。
4. 頭上の高さの壁面を肘伸展位で雑巾で拭く。
❌ 誤り。肘伸展位での頭上動作は重力との闘争が大きく、ステージⅢでは困難。段階を飛ばしすぎている。
5. 机上のお手玉を肘伸展位で麻痺側側方の肩の高さに移動する。
❌ 誤り。肘伸展位での側方リーチ運動は、ステージⅣ以上の課題であり、現段階では難易度が高すぎる。
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【試験対策ポイント】
• Brunnstrom法ステージⅢ→Ⅳ:把握機能から手指の器用性への段階的進行
• ステージⅢで可能な動作(把握、屈曲共同運動)を活かした精緻動作が適切課題
• 段階を飛ばさない。肘伸展位や頭上動作はステージⅣ以上が目安