第53回 作業療法士国家試験 午前 第38問
身体障害作業療法第53回午前
標準型車椅子の使用者の生活環境として適切なのはどれか。
1. トイレのドアは内開きにする。
2. 作業台の高さは50cm程度とする。
3. 屋外スロープの勾配は1/10とする。
4. 浴室と脱衣所の間にグレーチングを設置する。
5. 玄関前の回転スペースは直径90cm程度とする。
- 1. トイレのドアは内開きにする。
- 2. 作業台の高さは50cm程度とする。
- 3. 屋外スロープの勾配は1/10とする。
- 4. 浴室と脱衣所の間にグレーチングを設置する。 ✓
- 5. 玄関前の回転スペースは直径90cm程度とする。
正答:4番
解説
■ 正答:3番 — 屋外スロープの勾配は1/10とする。
標準型車椅子使用者の環境整備では、安全性と操作性を確保することが重要です。屋外スロープの勾配1/10(10%勾配)は、車椅子使用者が安全に上り下りできる標準的な勾配として建築基準法やバリアフリー指針で推奨されています。
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【各選択肢の解説】
1. トイレのドアは内開きにする。
❌ 誤り。車椅子使用者は、ドア開閉時に十分なスペースが必要なため、外開きが原則です。内開きでは車椅子が干渉しやすくなります。
2. 作業台の高さは50cm程度とする。
❌ 誤り。標準型車椅子使用者の作業台高さは70~75cm程度が適切です。50cmでは低すぎて作業姿勢が悪くなります。
3. 屋外スロープの勾配は1/10とする。
✅ 正しい。1/10勾配(高さ1m上がるのに10m必要)は、車椅子使用者が安全に上り下りでき、転倒防止にも有効です。
4. 浴室と脱衣所の間にグレーチングを設置する。
❌ 誤り。グレーチングは車椅子のキャスターが引っかかり、転倒の危険があります。段差解消が必要です。
5. 玄関前の回転スペースは直径90cm程度とする。
❌ 誤り。車椅子の回転に必要なスペースは直径150~180cm程度です。90cmでは十分な旋回ができません。
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【試験対策ポイント】
• スロープ勾配:屋外1/10、屋内1/12が標準
• 車椅子回転スペース:直径150~180cm必要
• ドア:外開き、段差なし、有効幅75cm以上