第53回 作業療法士国家試験 午前 第43問
作業療法評価学第53回午前
作業療法中に腹痛を訴える身体表現性障害の患者への対応として適切なのはどれか。
1. 軽い身体活動を勧める。
2. 痛みの原因について話し合う。
3. 積極的に話しかけて注意をそらす。
4. 痛みが完全に治まるまで安静を促す。
5. 身体的所見に異常がないことを説明する。
- 1. 軽い身体活動を勧める。 ✓
- 2. 痛みの原因について話し合う。
- 3. 積極的に話しかけて注意をそらす。
- 4. 痛みが完全に治まるまで安静を促す。
- 5. 身体的所見に異常がないことを説明する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 軽い身体活動を勧める。
身体表現性障害では、症状への過度な注目や安静が症状を強化してしまうため、段階的に身体活動を継続することが治療の原則です。作業療法中の腹痛に対しても、中止せず軽い活動を勧めることで、心理社会的要因による症状の改善を図ります。
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【各選択肢の解説】
1. 軽い身体活動を勧める。
✅ 正しい。身体表現性障害の治療では、症状を理由に活動を制限しないことが重要です。段階的な身体活動継続により、症状と活動の分離を促し、機能回復につながります。
2. 痛みの原因について話し合う。
❌ 誤り。身体表現性障害では、症状の心理社会的背景に過度に焦点を当てると、患者が症状を強化させてしまう可能性があります。
3. 積極的に話しかけて注意をそらす。
❌ 誤り。注意逸散は一時的な対処に過ぎず、根本的な改善にならず、患者の自己効力感を低下させる危険性があります。
4. 痛みが完全に治まるまで安静を促す。
❌ 誤り。安静により症状回避行動が強化され、身体表現性障害の症状がむしろ悪化します。活動制限は厳禁です。
5. 身体的所見に異常がないことを説明する。
❌ 誤り。患者に「異常がない」と繰り返し説明すると、説得されない患者は医療者との信頼関係が損なわれます。患者の症状を認めつつ、活動継続を支援するアプローチが有効です。
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【試験対策ポイント】
• 身体表現性障害:症状への過度な注目と安静回避が治療の鉄則
• 段階的身体活動継続により症状と機能の分離を促進
• 症状の否定や過度な心理的探索は逆効果