第53回 作業療法士国家試験 午前 第68問
生理学第53回午前
第53回 作業療法士国家試験 午前 第68問(生理学)の正答は 4 です。食塊を咽頭へ送り込むとき、軟口蓋が張って持ち上がり鼻咽腔を閉じ、食塊が鼻へ逆流するのを防ぐ。
問題
摂食嚥下の際の運動で正しいのはどれか。
- 1. 嚥下後の呼吸は吸気から再開される。
- 2. 口腔内の食塊は反射運動で咽頭へ送られる。
- 3. 嚥下反射が起こると舌骨は下方に移動する。
- 4. 食塊の咽頭への送り込み時に口蓋帆張筋が緊張する。 ✓
- 5. 食塊の食道への送り込み時に輪状咽頭筋が収縮する。
正答:4番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 21.6%難問
37人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 食塊の咽頭への送り込み時に口蓋帆張筋が緊張する。
食塊を咽頭へ送り込むとき、軟口蓋が張って持ち上がり鼻咽腔を閉じ、食塊が鼻へ逆流するのを防ぐ。口蓋帆張筋は軟口蓋を張る筋である。嚥下の各時期で「随意か反射か」「上がるか下がるか」「収縮か弛緩か」の向きを取り違えさせる問題。
【各選択肢の解説】
1. 嚥下後の呼吸は吸気から再開される。
❌ 誤り。吸気から再開すると咽頭に残った食物を吸い込みやすい。正しくは嚥下中は呼吸が止まり(嚥下性無呼吸)、嚥下後は呼気から再開するのが通常である。
❌ 誤り。吸気から再開すると咽頭に残った食物を吸い込みやすい。正しくは嚥下中は呼吸が止まり(嚥下性無呼吸)、嚥下後は呼気から再開するのが通常である。
2. 口腔内の食塊は反射運動で咽頭へ送られる。
❌ 誤り。口腔から咽頭への送り込みは自分の意思で行う。正しくは口腔期は随意運動で、反射で進むのは咽頭期以降。
❌ 誤り。口腔から咽頭への送り込みは自分の意思で行う。正しくは口腔期は随意運動で、反射で進むのは咽頭期以降。
3. 嚥下反射が起こると舌骨は下方に移動する。
❌ 誤り。舌骨が下がると喉頭が閉じず食道入口部も開きにくい。正しくは舌骨上筋群の収縮で舌骨は前上方に移動し、喉頭も挙上する。
❌ 誤り。舌骨が下がると喉頭が閉じず食道入口部も開きにくい。正しくは舌骨上筋群の収縮で舌骨は前上方に移動し、喉頭も挙上する。
4. 食塊の咽頭への送り込み時に口蓋帆張筋が緊張する。
✅ 正しい。口蓋帆張筋(三叉神経支配)が軟口蓋を左右に張り、口蓋帆挙筋が持ち上げることで、軟口蓋が咽頭後壁に接して鼻咽腔を閉鎖する。
✅ 正しい。口蓋帆張筋(三叉神経支配)が軟口蓋を左右に張り、口蓋帆挙筋が持ち上げることで、軟口蓋が咽頭後壁に接して鼻咽腔を閉鎖する。
5. 食塊の食道への送り込み時に輪状咽頭筋が収縮する。
❌ 誤り。輪状咽頭筋が収縮したままだと食塊は食道へ入れない。正しくは食塊が通るときに輪状咽頭筋(上部食道括約筋)は弛緩し、食道入口部が開く。安静時は収縮して入口部を閉じている。
❌ 誤り。輪状咽頭筋が収縮したままだと食塊は食道へ入れない。正しくは食塊が通るときに輪状咽頭筋(上部食道括約筋)は弛緩し、食道入口部が開く。安静時は収縮して入口部を閉じている。
【試験対策ポイント】
| 時期 | 運動の種類 | 主な動き |
|---|---|---|
| 口腔期 | 随意 | 舌で食塊を咽頭へ送る・軟口蓋が鼻咽腔を閉鎖 |
| 咽頭期 | 反射 | 舌骨・喉頭が前上方へ・喉頭閉鎖・輪状咽頭筋が弛緩 |
| 食道期 | 反射 | 蠕動で胃へ |
- 嚥下後の呼吸は呼気から。
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