OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第53回 作業療法士国家試験 午前 第69問

運動学第53回午前

第53回 作業療法士国家試験 午前 第69問(運動学)の正答は 3 です。等張性運動は一定の負荷に対して筋が長さを変えながら収縮する運動で、収縮と弛緩を繰り返すので筋への血流が保たれやすい。

問題
等張性運動について正しいのはどれか。
  1. 1. 角速度は一定である。
  2. 2. 等尺性運動に比べ血圧が上昇しやすい。
  3. 3. 等尺性運動に比べ収縮時の筋血流が増加しやすい。 ✓
  4. 4. 等尺性運動に比べ心拍数が増加しやすい。
  5. 5. 負荷に抗して姿勢を維持するときに起こる。

正答:3番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 31.8%参考値

22人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 等尺性運動に比べ収縮時の筋血流が増加しやすい。

等張性運動は一定の負荷に対して筋が長さを変えながら収縮する運動で、収縮と弛緩を繰り返すので筋への血流が保たれやすい。等尺性・等速性運動との違い、特に循環への影響を見分ける問題。


【各選択肢の解説】

1. 角速度は一定である。
❌ 誤り。等張性運動で一定なのは負荷であり、関節の角速度は変わりうる。正しくは角速度が一定なのは等速性運動(機器で速度を制御する)。
2. 等尺性運動に比べ血圧が上昇しやすい。
❌ 誤り。血圧が上がりやすいのは等尺性運動のほうである。正しくは等尺性運動では持続的な収縮で筋内の血管が圧迫され、息こらえも加わりやすいため、血圧が急に大きく上がる。
3. 等尺性運動に比べ収縮時の筋血流が増加しやすい。
✅ 正しい。等張性運動では筋の収縮と弛緩が交互に起こり、弛緩のたびに血液が流れ込む(筋ポンプ)。等尺性運動は収縮が続くため筋内圧が高いままで血管が圧迫され、血流が妨げられる。
4. 等尺性運動に比べ心拍数が増加しやすい。
❌ 誤り。等尺性運動でも心拍数は収縮の直後から上がり、等張性のほうが上がりやすいとは言い切れない。正しくは、等張性運動と等尺性運動の違いがはっきり現れるのは筋血流と血圧で、等張性運動は筋血流が保たれ、血圧の上昇が比較的小さい。動的運動のほうが心拍数が増えやすいとする整理もあり、文献により扱いが分かれる。
5. 負荷に抗して姿勢を維持するときに起こる。
❌ 誤り。関節を動かさずに姿勢を保つ収縮は等張性ではない。正しくは筋の長さを変えずに力を出す等尺性運動である。

【試験対策ポイント】

運動一定のもの筋の長さ収縮中の筋血流血圧の上昇
等張性負荷変わる保たれやすい比較的小さい
等尺性筋の長さ変わらない妨げられる大きい
等速性角速度変わる——
  • 高血圧・心疾患の患者では、等尺性運動と息こらえによる血圧上昇に注意する。
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