第53回 作業療法士国家試験 午前 第76問
臨床医学第53回午前
第53回 作業療法士国家試験 午前 第76問(臨床医学)の正答は 2 です。画像では両側の側脳室が大きく拡大し、第三脳室も広がっている。
問題
歩行障害がある患者の頭部MRIのT1強調冠状断像(別冊No.6)を別に示す。腰椎穿刺を行い髄液を排出させたところ、歩行障害が改善した。最も考えられるのはどれか。
- 1. Parkinson病
- 2. 正常圧水頭症 ✓
- 3. 脳梗塞
- 4. 脳出血
- 5. 慢性硬膜下血腫
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 85.7%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 正常圧水頭症
画像では両側の側脳室が大きく拡大し、第三脳室も広がっている。一方で頭頂部の脳表の脳溝は狭い。歩行障害があり、腰椎穿刺で髄液を抜くと改善した(タップテスト陽性)ことと合わせ、正常圧水頭症と考える。
【各選択肢の解説】
1. Parkinson病
❌ 誤り。Parkinson病は黒質のドパミン神経の変性による病気で、髄液を抜いても歩行は改善しない。正しくはParkinson病の画像では目立つ脳室拡大はなく、治療の中心はL-dopaなどの薬物療法である。
❌ 誤り。Parkinson病は黒質のドパミン神経の変性による病気で、髄液を抜いても歩行は改善しない。正しくはParkinson病の画像では目立つ脳室拡大はなく、治療の中心はL-dopaなどの薬物療法である。
2. 正常圧水頭症
✅ 正しい。髄液の循環・吸収の障害で脳室が拡大し、歩行障害・認知障害・尿失禁が起こる。脳室拡大に比べて頭頂部の脳溝が狭いのが特徴で、髄液を排出すると症状が改善することが診断の手がかりになり、治療はシャント術である。
✅ 正しい。髄液の循環・吸収の障害で脳室が拡大し、歩行障害・認知障害・尿失禁が起こる。脳室拡大に比べて頭頂部の脳溝が狭いのが特徴で、髄液を排出すると症状が改善することが診断の手がかりになり、治療はシャント術である。
3. 脳梗塞
❌ 誤り。脳梗塞は血管の閉塞による局所の脳組織の壊死で、髄液を抜いても症状は改善しない。正しくは血管の支配域に一致した病巣(T1強調像で低信号)がみられる。
❌ 誤り。脳梗塞は血管の閉塞による局所の脳組織の壊死で、髄液を抜いても症状は改善しない。正しくは血管の支配域に一致した病巣(T1強調像で低信号)がみられる。
4. 脳出血
❌ 誤り。脳出血は脳実質内の血腫による局所の障害で、髄液排出では改善しない。正しくは被殻・視床などに血腫がみられ、その信号は時間経過で変わる。
❌ 誤り。脳出血は脳実質内の血腫による局所の障害で、髄液排出では改善しない。正しくは被殻・視床などに血腫がみられ、その信号は時間経過で変わる。
5. 慢性硬膜下血腫
❌ 誤り。慢性硬膜下血腫は髄液を抜いても改善せず、治療は血腫の除去である。正しくは頭蓋骨と脳表の間に三日月形の血腫がみられ、脳が圧迫される。
❌ 誤り。慢性硬膜下血腫は髄液を抜いても改善せず、治療は血腫の除去である。正しくは頭蓋骨と脳表の間に三日月形の血腫がみられ、脳が圧迫される。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 正常圧水頭症 |
|---|---|
| 3徴 | 歩行障害・認知障害・尿失禁 |
| 画像 | 脳室拡大+頭頂部の脳溝が狭い |
| 診断の手がかり | タップテスト(髄液排出で改善) |
| 治療 | シャント術 |
- 歩行は小刻み・すり足・開脚で、Parkinson病と似るが、髄液排出で改善するかで見分ける。
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