第53回 作業療法士国家試験 午前 第98問
作業療法評価学第53回午前
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の依存について正しいのはどれか。
1. 中高年者にはみられない。
2. 身体依存は形成されない。
3. 離脱症状としてせん妄がある。
4. 常用量であれば依存は形成されない。
5. 作用時間の長い薬剤の方が依存を形成しやすい。
- 1. 中高年者にはみられない。
- 2. 身体依存は形成されない。
- 3. 離脱症状としてせん妄がある。 ✓
- 4. 常用量であれば依存は形成されない。
- 5. 作用時間の長い薬剤の方が依存を形成しやすい。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 離脱症状としてせん妄がある。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は身体依存を形成し、急激な中止時に離脱症状としてせん妄、痙攣、不安、不眠などが生じます。これは年齢や用量に関わらず起こり得る重要な臨床問題です。
---
【各選択肢の解説】
1. 中高年者にはみられない。
❌ 誤り。むしろ中高年者で頻用され、高齢者では依存形成のリスクが高まります。年齢に関わらず依存は形成されます。
2. 身体依存は形成されない。
❌ 誤り。ベンゾジアゼピン系薬物は身体依存を形成します。これが離脱症状の原因となります。
3. 離脱症状としてせん妄がある。
✅ 正しい。急激な中止により、せん妄、痙攣、自律神経症状(頻脈、発汗)などの離脱症状が生じます。
4. 常用量であれば依存は形成されない。
❌ 誤り。常用量でも長期使用により身体依存は形成されます。用量と依存形成リスクは必ずしも比例しません。
5. 作用時間の長い薬剤の方が依存を形成しやすい。
❌ 誤り。むしろ作用時間の短い薬剤(トリアゾラムなど)の方が依存形成リスクが高く、離脱症状も強くなります。
---
【試験対策ポイント】
• ベンゾジアゼピン系は用量・年齢に関わらず身体依存を形成
• 離脱症状:せん妄、痙攣、不安、不眠、自律神経症状
• 作用時間が短いほど依存リスクが高い(トリアゾラムが最高)