第53回 作業療法士国家試験 午後 第7問
作業療法評価学第53回午後
第53回 作業療法士国家試験 午後 第7問(作業療法評価学)の正答は 2 です。写真では、屈曲拘縮した手指の間にフォークを挟んで保持し、肘を曲げて口元へ運んでいる。
問題
20歳の男性。頸髄完全損傷。手指屈曲拘縮以外の関節可動域制限はない。食事の際のフォークの把持と口元へのリーチの場面(別冊No. 3)を別に示す。この動作が獲得できる頸髄損傷患者のZancolliの四肢麻痺上肢機能分類の最上位レベルはどれか。
- 1. C5A
- 2. C6A ✓
- 3. C6B2
- 4. C7A
- 5. C8B
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 47.6%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — C6A
写真では、屈曲拘縮した手指の間にフォークを挟んで保持し、肘を曲げて口元へ運んでいる。手指の把持は拘縮で代わりに得られているので、この動作に必要なのは手関節を背屈して手の向きを保つことと肘屈曲である。手関節背屈筋(長・短橈側手根伸筋)が働き始めるC6Aが、この動作ができる最も上位(頭側)のレベルである。
【各選択肢の解説】
1. C5A
❌ 誤り。C5Aは上腕二頭筋・上腕筋で肘屈曲はできるが、手関節背屈筋が働かず、手が垂れてフォークの向きを保てない。正しくは、手関節背屈が出るのはC6からである。
❌ 誤り。C5Aは上腕二頭筋・上腕筋で肘屈曲はできるが、手関節背屈筋が働かず、手が垂れてフォークの向きを保てない。正しくは、手関節背屈が出るのはC6からである。
2. C6A
✅ 正しい。長・短橈側手根伸筋が働き、弱いながら手関節を背屈できる。手関節を背屈位に保てば拘縮した手指でフォークを保持でき、肘屈曲で口元へ運べる。
✅ 正しい。長・短橈側手根伸筋が働き、弱いながら手関節を背屈できる。手関節を背屈位に保てば拘縮した手指でフォークを保持でき、肘屈曲で口元へ運べる。
3. C6B2
❌ 誤り。C6B2は手関節背屈が強いC6Bを細かく分けた段階の1つで、この動作は可能だがC6Aより下位である。正しくは、問われているのは動作ができる最も上位のレベルでC6Aである。
❌ 誤り。C6B2は手関節背屈が強いC6Bを細かく分けた段階の1つで、この動作は可能だがC6Aより下位である。正しくは、問われているのは動作ができる最も上位のレベルでC6Aである。
4. C7A
❌ 誤り。C7Aは尺側の指の伸筋などが働くレベルで、この動作は可能だがさらに下位である。正しくは、最も上位のレベルはC6A。
❌ 誤り。C7Aは尺側の指の伸筋などが働くレベルで、この動作は可能だがさらに下位である。正しくは、最も上位のレベルはC6A。
5. C8B
❌ 誤り。C8Bは全指の屈曲ができ、手指で把持できるレベルで、最も下位の選択肢である。正しくは、最も上位のレベルはC6A。
❌ 誤り。C8Bは全指の屈曲ができ、手指で把持できるレベルで、最も下位の選択肢である。正しくは、最も上位のレベルはC6A。
【試験対策ポイント】
Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類(主な境目)
| レベル | 新たに働く主な筋 | 動作の目安 |
|---|---|---|
| C5A | 上腕二頭筋・上腕筋(腕橈骨筋は働かない) | 肘屈曲 |
| C5B | 腕橈骨筋 | 肘屈曲 |
| C6A | 長・短橈側手根伸筋(背屈は弱い) | 手関節背屈 |
| C6B | 長・短橈側手根伸筋が強い(B1〜B3に細分) | テノデーシスによる把持 |
| C7 | 指伸筋群 | 手指伸展 |
| C8 | 指屈筋群 | 手指屈曲 |
- 「最上位レベル」=最も頭側(重い側)のレベル=その動作ができる最低条件
- 手関節背屈が出る=C6。手指の屈曲拘縮は把持の代わりになる
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