第53回 作業療法士国家試験 午後 第13問
臨床医学第53回午後
第53回 作業療法士国家試験 午後 第13問(臨床医学)の正答は 5 です。ステロイド投与開始後に、興味の喪失や趣味をやめるといった抑うつ症状が出ている。
問題
38歳の女性。性格は几帳面、完全主義。仕事仲間との関係性に悩んでいた。そうした中、浮腫を自覚したため内科を受診したところネフローゼ症候群と診断され、副腎皮質ステロイド薬の投与が開始された。投薬開始1か月後から蛋白尿は消失したが、「何事にも興味が湧かない」などの言葉が聞かれるようになり、趣味のコーラスもやめてしまった。今後検討すべき治療方針として、最も優先順位が高いのはどれか。
- 1. 家族療法
- 2. 音楽療法
- 3. 精神分析療法
- 4. 抗うつ薬による薬物療法
- 5. 副腎皮質ステロイド薬の調整 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 50%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 副腎皮質ステロイド薬の調整
ステロイド投与開始後に、興味の喪失や趣味をやめるといった抑うつ症状が出ている。副腎皮質ステロイド薬は抑うつ・躁状態・不眠・せん妄などの精神症状を副作用として起こすことがあり、投与開始との時間的な一致から、まず薬剤性を疑い、原因薬の減量・調整を検討するのが最優先となる。
【各選択肢の解説】
1. 家族療法
❌ 誤り。家族関係の問題が症状の原因とは示されていない。正しくは、家族療法は家族関係の調整が必要な場合に用いる治療であり、本例ではまず薬剤の影響を検討する。
❌ 誤り。家族関係の問題が症状の原因とは示されていない。正しくは、家族療法は家族関係の調整が必要な場合に用いる治療であり、本例ではまず薬剤の影響を検討する。
2. 音楽療法
❌ 誤り。趣味のコーラスをやめたのは症状の結果で、音楽療法で原因に対処できるわけではない。正しくは、原因と考えられるステロイドの調整を先に行う。
❌ 誤り。趣味のコーラスをやめたのは症状の結果で、音楽療法で原因に対処できるわけではない。正しくは、原因と考えられるステロイドの調整を先に行う。
3. 精神分析療法
❌ 誤り。精神分析療法は無意識の葛藤を扱う長期の精神療法で、薬剤で起きた症状への対応ではない。正しくは、薬剤性が疑われるときは原因薬の調整を優先する。
❌ 誤り。精神分析療法は無意識の葛藤を扱う長期の精神療法で、薬剤で起きた症状への対応ではない。正しくは、薬剤性が疑われるときは原因薬の調整を優先する。
4. 抗うつ薬による薬物療法
❌ 誤り。原因と考えられる薬剤をそのままにして抗うつ薬を加えるのは順序が逆である。正しくは、まずステロイドの減量・調整を検討し、それでも症状が続く場合に抗うつ薬などを考える。
❌ 誤り。原因と考えられる薬剤をそのままにして抗うつ薬を加えるのは順序が逆である。正しくは、まずステロイドの減量・調整を検討し、それでも症状が続く場合に抗うつ薬などを考える。
5. 副腎皮質ステロイド薬の調整
✅ 正しい。ステロイドによる精神症状は用量に関連して起こりやすく、減量・調整で改善が期待できる。蛋白尿は消失しており、原疾患の状態をみながら調整を検討できる。
✅ 正しい。ステロイドによる精神症状は用量に関連して起こりやすく、減量・調整で改善が期待できる。蛋白尿は消失しており、原疾患の状態をみながら調整を検討できる。
【試験対策ポイント】
ステロイドの精神症状
- 症状:抑うつ・躁状態・不眠・不安・せん妄など
- 対応:原因薬の減量・調整が第一。症状に応じて向精神薬を併用する
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