第53回 作業療法士国家試験 午後 第14問
作業療法評価学第53回午後
第53回 作業療法士国家試験 午後 第14問(作業療法評価学)の正答は 5 です。幼少期からの喧嘩、少年院・刑務所への入所を繰り返す暴力行為、他者への威圧的な態度と、それを指摘されても問題と感じない様子は、他人の権利を無視し侵害する持続的な様式と良心の呵責の欠如を示す。
問題
47歳の男性。幼少期からクラスメートとの喧嘩が絶えず、しばしば担任から注意を受けていた。中学校卒業後、暴行と傷害とで少年院に2回の入院歴、刑務所に4回の服役歴がある。最後の出所後、クリーニング工場に勤めたが、同僚への暴言によるトラブルをきっかけに飲酒量が増加し、飲食店で他の客と口論になって刃物を持ち出して逮捕された。その後、連続飲酒状態を繰り返すようになり、アルコール依存症と肝障害との診断を受けて入院した。作業療法では他の患者の発言に反応して威圧的な態度をとることが多く、指摘しても問題を感じている様子がない。合併するパーソナリティ障害として考えられるのはどれか。
- 1. 強迫性パーソナリティ障害
- 2. 境界性パーソナリティ障害
- 3. 回避性パーソナリティ障害
- 4. 自己愛性パーソナリティ障害
- 5. 反社会性パーソナリティ障害 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 86.7%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 反社会性パーソナリティ障害
幼少期からの喧嘩、少年院・刑務所への入所を繰り返す暴力行為、他者への威圧的な態度と、それを指摘されても問題と感じない様子は、他人の権利を無視し侵害する持続的な様式と良心の呵責の欠如を示す。これは反社会性パーソナリティ障害の特徴である。
【各選択肢の解説】
1. 強迫性パーソナリティ障害
❌ 誤り。本例には秩序や細部へのこだわりを示す記述がない。正しくは、強迫性は秩序・完全主義・規則へのとらわれと柔軟性のなさが特徴である。
❌ 誤り。本例には秩序や細部へのこだわりを示す記述がない。正しくは、強迫性は秩序・完全主義・規則へのとらわれと柔軟性のなさが特徴である。
2. 境界性パーソナリティ障害
❌ 誤り。本例の中心は感情の不安定さではなく、持続する暴力と規範の無視である。正しくは、境界性は対人関係・自己像・感情の不安定さ、見捨てられ不安、衝動的な自傷行為が特徴である。
❌ 誤り。本例の中心は感情の不安定さではなく、持続する暴力と規範の無視である。正しくは、境界性は対人関係・自己像・感情の不安定さ、見捨てられ不安、衝動的な自傷行為が特徴である。
3. 回避性パーソナリティ障害
❌ 誤り。本例は他者に威圧的にふるまっており、対人場面を避ける様子とは逆である。正しくは、回避性は批判や拒絶を恐れて対人関係を避けることが特徴である。
❌ 誤り。本例は他者に威圧的にふるまっており、対人場面を避ける様子とは逆である。正しくは、回避性は批判や拒絶を恐れて対人関係を避けることが特徴である。
4. 自己愛性パーソナリティ障害
❌ 誤り。本例には誇大な自己像や賞賛を求める記述がなく、繰り返す暴力・犯罪が中心である。正しくは、自己愛性は誇大性・賞賛を求めること・共感の欠如が特徴である。
❌ 誤り。本例には誇大な自己像や賞賛を求める記述がなく、繰り返す暴力・犯罪が中心である。正しくは、自己愛性は誇大性・賞賛を求めること・共感の欠如が特徴である。
5. 反社会性パーソナリティ障害
✅ 正しい。15歳以前からの素行の問題(喧嘩が絶えない)、繰り返す暴行・傷害による逮捕、易怒性・攻撃性、良心の呵責の欠如(指摘されても問題を感じない)がそろっている。
✅ 正しい。15歳以前からの素行の問題(喧嘩が絶えない)、繰り返す暴行・傷害による逮捕、易怒性・攻撃性、良心の呵責の欠如(指摘されても問題を感じない)がそろっている。
【試験対策ポイント】
| パーソナリティ障害 | 特徴 |
|---|---|
| 反社会性 | 他人の権利の無視・侵害、繰り返す違法行為、攻撃性、良心の呵責の欠如 |
| 境界性 | 感情・対人関係・自己像の不安定、見捨てられ不安、自傷 |
| 自己愛性 | 誇大性、賞賛を求める、共感の欠如 |
| 回避性 | 拒絶への恐れから対人関係を避ける |
| 強迫性 | 秩序・完全主義・柔軟性のなさ |
- 反社会性は18歳以上で診断し、15歳以前に素行症の証拠があることが条件(DSM-5)
- 物質使用障害(アルコールなど)を合併しやすい
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