第53回 作業療法士国家試験 午後 第35問
作業療法評価学第53回午後
重症度分類Ⅲ度(中等度)の脊髄小脳変性症の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。
1. 筋力増強訓練は控える。
2. 家具の配置変更を検討する。
3. 歩隔をできるだけ狭くする。
4. 柄の細いスプーンを使用する。
5. 杖はできるだけ軽量なものを用いる。
- 1. 筋力増強訓練は控える。
- 2. 家具の配置変更を検討する。 ✓
- 3. 歩隔をできるだけ狭くする。
- 4. 柄の細いスプーンを使用する。
- 5. 杖はできるだけ軽量なものを用いる。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 家具の配置変更を検討する。
脊髄小脳変性症の運動失調に対しては、環境調整による転倒予防が重要です。家具の配置変更は居住空間を安全化し、転倒リスク低減に直結するため適切な生活指導です。
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【各選択肢の解説】
1. 筋力増強訓練は控える。
❌ 誤り。脊髄小脳変性症では筋力低下が二次的に生じるため、適切な筋力増強訓練は必要です。むしろ廃用性萎縮を防ぐために重要です。
2. 家具の配置変更を検討する。
✅ 正しい。運動失調による転倒リスクが高いため、環境調整(動線確保、手すり設置、家具の移動など)は転倒予防に有効な指導です。
3. 歩隔をできるだけ狭くする。
❌ 誤り。運動失調患者は動的バランスが低下しているため、歩隔を狭くするとかえって転倒リスクが増加します。むしろ歩隔を広くする方が安定性が向上します。
4. 柄の細いスプーンを使用する。
❌ 誤り。運動失調による手指の不器用さが存在するため、細い柄のスプーンは使用困難です。柄の太いものを選択して摂食能力を維持すべきです。
5. 杖はできるだけ軽量なものを用いる。
❌ 誤り。運動失調患者の場合、軽量な杖は安定性に欠けます。むしろ十分な重さがある杖(または歩行器)の方が体を安定させやすいです。
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【試験対策ポイント】
・脊髄小脳変性症=運動失調が主症状、転倒予防が最優先
・環境調整:家具配置、手すり、動線確保が有効
・運動療法:適切な筋力訓練は廃用防止に必要