第53回 作業療法士国家試験 午後 第37問
病理学概論第53回午後
第53回 作業療法士国家試験 午後 第37問(病理学概論)の正答は 4 です。Ⅲ度熱傷は全層熱傷(真皮全層・皮下組織まで)であり、重篤な瘢痕拘縮・変形を来しやすい。
問題
手部のⅢ度熱傷における対応で正しいのはどれか。
- 1. 受傷直後に氷で冷却する。
- 2. 冷却時間は5分未満にする。
- 3. 壊死組織の除去は不要である。
- 4. 変形防止にスプリントを使用する。 ✓
- 5. 受傷時に手袋をしていたら直ちに抜去する。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 変形防止にスプリントを使用する。
Ⅲ度熱傷は全層熱傷(真皮全層・皮下組織まで)であり、重篤な瘢痕拘縮・変形を来しやすい。これを予防するためにスプリントによる肢位保持・伸展位固定が必要である。
【各選択肢の解説】
1. 受傷直後に氷で冷却する。
❌ 誤り。氷による冷却は凍傷リスクがあり禁忌。流水(15〜20℃)で15〜30分冷却する。
❌ 誤り。氷による冷却は凍傷リスクがあり禁忌。流水(15〜20℃)で15〜30分冷却する。
2. 冷却時間は5分未満にする。
❌ 誤り。冷却は15〜30分が推奨される。5分未満では不十分。
❌ 誤り。冷却は15〜30分が推奨される。5分未満では不十分。
3. 壊死組織の除去は不要である。
❌ 誤り。Ⅲ度熱傷では壊死組織(痂皮)の除去(デブリードマン)が治癒促進・感染防止に必要。
❌ 誤り。Ⅲ度熱傷では壊死組織(痂皮)の除去(デブリードマン)が治癒促進・感染防止に必要。
4. 変形防止にスプリントを使用する。
✅ 正しい。瘢痕拘縮・関節変形の予防のためスプリント装着が適切。
✅ 正しい。瘢痕拘縮・関節変形の予防のためスプリント装着が適切。
5. 受傷時に手袋をしていたら直ちに抜去する。
❌ 誤り。熱傷の浮腫が急速に進行するため、手袋・リング等は直ちに除去するのが正しい。ただし「直ちに抜去する」自体は正しいが、誤肢としての意図は「皮膚が剥けてしまう危険性」を考慮して慎重に行う必要がある点で文脈が問われる問題。
❌ 誤り。熱傷の浮腫が急速に進行するため、手袋・リング等は直ちに除去するのが正しい。ただし「直ちに抜去する」自体は正しいが、誤肢としての意図は「皮膚が剥けてしまう危険性」を考慮して慎重に行う必要がある点で文脈が問われる問題。
【試験対策ポイント】
熱傷の深度と対応:
| 度 | 深さ | 特徴 | 対応 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ度 | 表皮 | 発赤・疼痛あり | 冷却のみ |
| Ⅱ度浅達性 | 真皮浅層 | 水疱形成・疼痛強 | 保存療法 |
| Ⅱ度深達性 | 真皮深層 | 水疱・疼痛鈍 | 手術考慮 |
| Ⅲ度 | 全層 | 無痛・炭化 | スプリント・デブリード |
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