OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第53回 作業療法士国家試験 午後 第42問

臨床医学第53回午後
「作業の手順が分からない」、「説明がよく分からない」と訴える統合失調症の患者の認知機能を精査する目的で検査を実施した。図版の一部を図に示す。このような図版が含まれるのはどれか。 1. WAB 2. BADS 3. MMSE 4. BACS-J 5. WAIS-Ⅲ
第53回午後第42問 図
  1. 1. WAB
  2. 2. BADS
  3. 3. MMSE
  4. 4. BACS-J ✓
  5. 5. WAIS-Ⅲ

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — BACS-J BACS-J(Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia-Japanese version)は統合失調症患者の認知機能障害を簡便かつ包括的に評価するために開発された検査で、「作業の手順理解」や「説明理解」といった実行機能や処理速度を図版を用いて評価します。統合失調症患者の認知機能精査に特化した検査です。 --- 【各選択肢の解説】 1. WAB ❌ 誤り。WAB(Western Aphasia Battery)は失語症の評価が主目的で、統合失調症の認知機能評価には特化していません。 2. BADS ❌ 誤り。BADS(Behavioral Assessment of the Dysexecutive Syndrome)は前頭葉機能障害による遂行機能障害の評価が目的で、統合失調症向けではありません。 3. MMSE ❌ 誤り。MMSE(Mini-Mental State Examination)は認知症スクリーニングが主目的で、統合失調症の認知機能障害評価には適していません。 4. BACS-J ✅ 正しい。統合失調症患者の認知機能障害(処理速度、注意、言語流暢性、ワーキングメモリ、実行機能など)を評価する専門検査で、図版を含む多くの課題があります。 5. WAIS-Ⅲ ❌ 誤り。WAIS-Ⅲ(Wechsler成人知能検査)は一般的な知能評価が目的で、統合失調症の認知機能障害に特化していません。 --- 【試験対策ポイント】 • BACS-J:統合失調症の認知機能障害評価の標準検査 • 評価項目:処理速度、注意、ワーキングメモリ、言語流暢性、実行機能 • 各検査の専門性を区別することが重要(疾患・障害別の適用対象)
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