第53回 作業療法士国家試験 午後 第45問
臨床医学第53回午後
うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴はどれか。2つ選べ。
1. 多幸的である。
2. 社交的に振る舞う。
3. 物忘れがみられる。
4. 精神運動抑制がみられる。
5. 能力低下に無関心である。
- 1. 多幸的である。
- 2. 社交的に振る舞う。
- 3. 物忘れがみられる。 ✓
- 4. 精神運動抑制がみられる。 ✓
- 5. 能力低下に無関心である。
正答:3・4番
解説
■ 正答:3番・4番 — 物忘れがみられる。/精神運動抑制がみられる。
うつ病による仮性認知症は、うつ病に伴う認知機能低下が認知症に似た状態です。記憶障害と精神運動抑制が特徴的で、作業療法場面でこれらが顕著に観察されます。
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【各選択肢の解説】
1. 多幸的である。
❌ 誤り。うつ病患者は抑うつ気分を示し、多幸的(気分が高揚している状態)ではなく、むしろ気分の低下が特徴です。
2. 社交的に振る舞う。
❌ 誤り。うつ病患者は社会的引きこもりや対人関係の回避がみられ、社交的ではなく、むしろ消極的です。
3. 物忘れがみられる。
✅ 正しい。うつ病による仮性認知症では、注意散漫と集中力低下により記憶障害が顕著にみられます。
4. 精神運動抑制がみられる。
✅ 正しい。うつ病の特徴である精神運動抑制により、動作緩慢・反応鈍化・発語減少など作業療法場面で明らかに観察されます。
5. 能力低下に無関心である。
❌ 誤り。うつ病患者は自分の能力低下に対し強い関心と不安を示し、自責的になることが多いです。
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【試験対策ポイント】
- 仮性認知症=うつ病による認知機能低下で真の認知症ではない
- 精神運動抑制と記憶障害が主要症状
- うつ病患者は能力低下を気にし落ち込む(無関心ではない)