第53回 作業療法士国家試験 午後 第89問
病理学概論第53回午後
皮膚筋炎について正しいのはどれか。
1. 先行感染を伴う。
2. 悪性腫瘍を伴う。
3. 胸腺腫を合併する。
4. 嚥下障害はきたさない。
5. 遠位筋優位の筋力低下をきたす。
- 1. 先行感染を伴う。
- 2. 悪性腫瘍を伴う。 ✓
- 3. 胸腺腫を合併する。
- 4. 嚥下障害はきたさない。
- 5. 遠位筋優位の筋力低下をきたす。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 悪性腫瘍を伴う。
皮膚筋炎は膠原病性筋疾患であり、**成人患者の20~30%が悪性腫瘍を合併**することが特徴です。特に肺癌・胃癌・乳癌などの合併が報告されており、診断時および経過中の悪性腫瘍スクリーニングが重要です。
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【各選択肢の解説】
1. 先行感染を伴う。
❌ 誤り。皮膚筋炎は自己免疫疾患であり、先行感染は特徴ではありません。多発性筋炎と区別される重要なポイントは皮膚症状です。
2. 悪性腫瘍を伴う。
✅ 正しい。成人皮膚筋炎患者の約20~30%が悪性腫瘍を合併し、診断前後のスクリーニングが臨床上重要です。
3. 胸腺腫を合併する。
❌ 誤り。胸腺腫はの代表的合併症は重症筋無力症で、皮膚筋炎ではありません。
4. 嚥下障害はきたさない。
❌ 誤り。咽頭筋や食道筋の障害により、嚥下困難や誤嚥のリスクが生じます。
5. 遠位筋優位の筋力低下をきたす。
❌ 誤り。皮膚筋炎は**近位筋優位**(肩甲帯・骨盤帯)の筋力低下を特徴とします。遠位筋優位はALS等の特徴です。
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【試験対策ポイント】
・皮膚筋炎=近位筋優位+皮膚症状(ヘリオトロープ疹、ゴットロン徴候)
・成人皮膚筋炎:悪性腫瘍合併率20~30%
・嚥下障害・呼吸筋障害はあり得る重篤な合併症