第53回 作業療法士国家試験 午後 第96問
作業療法評価学第53回午後
注意欠如・多動性障害について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 薬物療法は行わない。
2. 男児よりも女児に多い。
3. 生育歴の聴取が重要である。
4. 二次性の精神症状に注意が必要である。
5. 成人期において診断されることはない。
- 1. 薬物療法は行わない。
- 2. 男児よりも女児に多い。
- 3. 生育歴の聴取が重要である。 ✓
- 4. 二次性の精神症状に注意が必要である。 ✓
- 5. 成人期において診断されることはない。
正答:3・4番
解説
■ 正答:3番、4番 — 生育歴の聴取が重要である。二次性の精神症状に注意が必要である。
ADHD診断には発症年齢(12歳以前)の確認が必須であり、生育歴聴取は診断の根拠となります。また、学業困難や対人関係トラブルに伴う二次的な抑うつ・不安症状が高頻度で合併し、注意が必要です。
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【各選択肢の解説】
1. 薬物療法は行わない。
❌ 誤り。メチルフェニデートやアトモキセチンなどの薬物療法は、認知行動療法と並ぶADHD治療の主要な手段です。
2. 男児よりも女児に多い。
❌ 誤り。ADHD有病率は男児が女児の3~4倍です。女児は過活動性が目立たず「不注意型」が多いため診断されにくい傾向があります。
3. 生育歴の聴取が重要である。
✅ 正しい。発症年齢、学校適応、対人関係など詳細な生育歴は診断基準の確認に不可欠です。
4. 二次性の精神症状に注意が必要である。
✅ 正しい。学業不振や社会的排除に伴ううつ病・不安障害・自尊心低下などが合併しやすく、治療の対象となります。
5. 成人期において診断されることはない。
❌ 誤り。小児期未診断のADHDが成人で診断される例は多く、DSM-5では成人ADHDを明確に認識しています。
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【試験対策ポイント】
• ADHD有病率:男児>女児(約3~4倍)
• 診断必須条件:12歳以前の発症
• 合併症:うつ病・不安障害・学習障害など二次性症状多発