第54回 作業療法士国家試験 午前 第3問
作業療法評価学第54回午前
第54回 作業療法士国家試験 午前 第3問(作業療法評価学)の正答は 4 です。正常圧水頭症(NPH)では脳脊髄液の循環障害により脳室が拡大する一方、脳萎縮は軽度にとどまることが特徴である。
問題
頭部MRIのT2強調像(別冊No. 2 ①〜⑤)を別に示す。正常圧水頭症の状態を示すのはどれか。
- 1. ①
- 2. ②
- 3. ③
- 4. ④ ✓
- 5. ⑤
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — ④
正常圧水頭症(NPH)では脳脊髄液の循環障害により脳室が拡大する一方、脳萎縮は軽度にとどまることが特徴である。④の画像では側脳室・第三脳室が著明に拡大し、大脳皮質の萎縮は目立たない所見が確認でき、NPHの典型像に合致する。
【各選択肢の解説】
1. ①
❌ 誤り。①は一側の脳実質内に大きな低信号域(嚢胞様変化または陳旧性梗塞)があり、NPHではなく脳梗塞後変化などを示す。
❌ 誤り。①は一側の脳実質内に大きな低信号域(嚢胞様変化または陳旧性梗塞)があり、NPHではなく脳梗塞後変化などを示す。
2. ②
❌ 誤り。②は一側の大脳半球に高信号域がみられ、腫瘍や出血性病変を疑う像である。
❌ 誤り。②は一側の大脳半球に高信号域がみられ、腫瘍や出血性病変を疑う像である。
3. ③
❌ 誤り。③では側脳室が拡大しているが、同時に脳溝の開大(皮質萎縮)も顕著であり、廃用性萎縮や認知症による萎縮を示唆する。
❌ 誤り。③では側脳室が拡大しているが、同時に脳溝の開大(皮質萎縮)も顕著であり、廃用性萎縮や認知症による萎縮を示唆する。
4. ④
✅ 正しい。両側側脳室・第三脳室が著明に拡大し、皮質萎縮は軽度。これはEvan's index拡大を伴うNPHの典型的MRI像である。
✅ 正しい。両側側脳室・第三脳室が著明に拡大し、皮質萎縮は軽度。これはEvan's index拡大を伴うNPHの典型的MRI像である。
5. ⑤
❌ 誤り。⑤では側脳室周囲に高信号域(periventricular hyperintensity)がみられ、白質病変(脳小血管病)の所見である。
❌ 誤り。⑤では側脳室周囲に高信号域(periventricular hyperintensity)がみられ、白質病変(脳小血管病)の所見である。
【試験対策ポイント】
NPHの三徴は「歩行障害・認知症・尿失禁」。画像上は「脳室拡大+皮質萎縮が不釣り合いに軽度」がポイント。廃用萎縮との鑑別は「脳溝が開いているか否か」で判断する。Evan's index(前角幅/頭蓋内横径)>0.3がNPH診断の目安として出題されることがある。
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