第54回 作業療法士国家試験 午前 第3問
作業療法評価学第54回午前
第54回 作業療法士国家試験 午前 第3問(作業療法評価学)の正答は 4 です。正常圧水頭症(NPH)の画像では、脳室が拡大しているのに、高位円蓋部の脳溝・くも膜下腔は狭い(脳室と脳溝の不釣り合い)。
問題
頭部MRIのT2強調像(別冊No. 2 ①〜⑤)を別に示す。正常圧水頭症の状態を示すのはどれか。
- 1. ①
- 2. ②
- 3. ③
- 4. ④ ✓
- 5. ⑤
正答:4番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 53.3%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — ④
正常圧水頭症(NPH)の画像では、脳室が拡大しているのに、高位円蓋部の脳溝・くも膜下腔は狭い(脳室と脳溝の不釣り合い)。脳全体の萎縮では脳室と脳溝がそろって広がる点で区別する。
【各選択肢の解説】
1. ①
❌ 誤り。片側の大脳基底核付近に黒い(低信号の)限局した病変があり、局所の病巣を示す像である。正しくは、NPHは局所の病変ではなく脳室全体の拡大として現れる。
❌ 誤り。片側の大脳基底核付近に黒い(低信号の)限局した病変があり、局所の病巣を示す像である。正しくは、NPHは局所の病変ではなく脳室全体の拡大として現れる。
2. ②
❌ 誤り。片側の前頭葉〜島の皮質・皮質下に高信号域が広がっており、局所の病変を示す像である。正しくは、NPHでは両側の脳室拡大が主所見となる。
❌ 誤り。片側の前頭葉〜島の皮質・皮質下に高信号域が広がっており、局所の病変を示す像である。正しくは、NPHでは両側の脳室拡大が主所見となる。
3. ③
❌ 誤り。側脳室は拡大しているが、同時に脳溝やくも膜下腔も全体に広く開いている。正しくは、脳室と脳溝がそろって広がるこの像は脳萎縮を示し、NPHとは区別される。
❌ 誤り。側脳室は拡大しているが、同時に脳溝やくも膜下腔も全体に広く開いている。正しくは、脳室と脳溝がそろって広がるこの像は脳萎縮を示し、NPHとは区別される。
4. ④
✅ 正しい(=正答)。側脳室が著しく拡大している一方で、この断面の脳溝・くも膜下腔の開大は目立たない。脳脊髄液の循環・吸収の障害で脳室が内側から押し広げられて拡大するため、萎縮のように脳溝がそろって開くことがない。
✅ 正しい(=正答)。側脳室が著しく拡大している一方で、この断面の脳溝・くも膜下腔の開大は目立たない。脳脊髄液の循環・吸収の障害で脳室が内側から押し広げられて拡大するため、萎縮のように脳溝がそろって開くことがない。
5. ⑤
❌ 誤り。脳室の大きさ・脳溝ともに大きな異常の目立たない像である。正しくは、NPHでは脳室の明らかな拡大がみられる。
❌ 誤り。脳室の大きさ・脳溝ともに大きな異常の目立たない像である。正しくは、NPHでは脳室の明らかな拡大がみられる。
【試験対策ポイント】
| 脳室 | 脳溝・くも膜下腔 | |
|---|---|---|
| 特発性正常圧水頭症 | 拡大 | 高位円蓋部の脳溝は狭い一方、シルビウス裂は開大(不均衡) |
| 脳萎縮 | 拡大 | 全体にそろって開大 |
- 特発性NPHの「高位円蓋部の脳溝の狭小化+シルビウス裂の開大+脳室拡大」の組み合わせをDESHと呼ぶ(特発性正常圧水頭症診療ガイドライン)
- NPHの三徴=歩行障害・認知障害・尿失禁
- シャント手術で症状が改善しうる「治る認知症」の代表
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