第54回 作業療法士国家試験 午前 第4問
解剖学第54回午前
第54回 作業療法士国家試験 午前 第4問(解剖学)の正答は 3 です。X線像では肘関節の側面像が示されており、橈骨頭部位に骨折線が確認される。
問題
30歳の男性。単純エックス線写真(別冊No.3)を別に示す。この骨折で損傷されていると推測されるのはどれか。
- 1. 上腕三頭筋腱
- 2. 上腕二頭筋腱
- 3. 橈骨輪状靱帯 ✓
- 4. 方形回内筋
- 5. 長掌筋腱
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 橈骨輪状靱帯
X線像では肘関節の側面像が示されており、橈骨頭部位に骨折線が確認される。橈骨頭骨折は、橈骨頭を環状に取り囲む橈骨輪状靱帯を損傷しやすく、前腕回旋制限の原因となる。
【各選択肢の解説】
1. 上腕三頭筋腱
❌ 誤り。上腕三頭筋腱は尺骨肘頭に付着する。橈骨頭骨折では直接の損傷部位ではない。
❌ 誤り。上腕三頭筋腱は尺骨肘頭に付着する。橈骨頭骨折では直接の損傷部位ではない。
2. 上腕二頭筋腱
❌ 誤り。上腕二頭筋腱遠位は橈骨粗面に付着するが、橈骨頭骨折で優先的に損傷される靱帯ではない。
❌ 誤り。上腕二頭筋腱遠位は橈骨粗面に付着するが、橈骨頭骨折で優先的に損傷される靱帯ではない。
3. 橈骨輪状靱帯
✅ 正しい。橈骨輪状靱帯は橈骨頭を尺骨の橈骨切痕に固定する靱帯であり、橈骨頭骨折と同時に損傷されやすい。
✅ 正しい。橈骨輪状靱帯は橈骨頭を尺骨の橈骨切痕に固定する靱帯であり、橈骨頭骨折と同時に損傷されやすい。
4. 方形回内筋
❌ 誤り。方形回内筋は前腕遠位部(橈骨・尺骨の遠位1/4)に位置し、橈骨頭骨折では通常損傷されない。
❌ 誤り。方形回内筋は前腕遠位部(橈骨・尺骨の遠位1/4)に位置し、橈骨頭骨折では通常損傷されない。
5. 長掌筋腱
❌ 誤り。長掌筋腱は前腕屈側の腱であり、橈骨頭骨折の損傷には関与しない。
❌ 誤り。長掌筋腱は前腕屈側の腱であり、橈骨頭骨折の損傷には関与しない。
【試験対策ポイント】
橈骨頭骨折 → 橈骨輪状靱帯損傷 → 前腕回旋障害の流れをセットで覚える。肘関節の靱帯として、内側側副靱帯(MCL)・外側側副靱帯・橈骨輪状靱帯の3つを区別すること。輪状靱帯は「保育士肘(pulled elbow)」でも言及されるため、小児との関連問題にも注意する。
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