OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第54回 作業療法士国家試験 午前 第12問

保健医療福祉第54回午前

第54回 作業療法士国家試験 午前 第12問(保健医療福祉)の正答は 1 です。脊髄小脳変性症で上肢Ⅳ度(重度)とは、日常生活での上肢使用が著しく制限される状態を指す。

問題
63歳の男性。脊髄小脳変性症により在宅生活を送っている。重症度分類は下肢Ⅲ度(中等度)、上肢Ⅳ度(重度)である。日常生活で使用する福祉用具で誤っているのはどれか。
  1. 1. ポータブルスプリングバランサー
  2. 2. キーボードカバー付きパソコン
  3. 3. シャワーチェアー
  4. 4. ポータブルトイレ
  5. 5. 歩行器

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — ポータブルスプリングバランサー

脊髄小脳変性症で上肢Ⅳ度(重度)とは、日常生活での上肢使用が著しく制限される状態を指す。ポータブルスプリングバランサーは肩・肘の近位筋力が残存し、上肢を空間で操作できる場合に適応となる補助具であり、重度上肢障害では使用困難となる。


【各選択肢の解説】

1. ポータブルスプリングバランサー
✅ 誤り(設問の「誤っているもの」として正答)。近位筋にある程度の残存筋力が必要であり、上肢Ⅳ度(重度)の患者には適応外となる。
2. キーボードカバー付きパソコン
❌ 誤りではない。キーボードカバーは誤入力を防ぎ、小脳性運動失調・不随意運動がある患者のパソコン操作を支援する有効な福祉用具である。
3. シャワーチェアー
❌ 誤りではない。バランス障害・歩行不安定がある患者の入浴動作を安全に行うために有用。
4. ポータブルトイレ
❌ 誤りではない。歩行障害のある患者のトイレ動作の安全確保として適切。
5. 歩行器
❌ 誤りではない。下肢Ⅲ度(中等度)では歩行補助具の使用が適応となる。

【試験対策ポイント】

ポータブルスプリングバランサー(BFO)の適応は「近位筋に若干の残存筋力がある上肢遠位筋麻痺」(例:頸髄損傷C5レベル相当)。脊髄小脳変性症の重症度分類(上肢Ⅰ〜Ⅳ度)と適応される福祉用具の組み合わせは頻出。上肢Ⅳ度では環境制御装置や視線入力装置などが検討対象となる。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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