第54回 作業療法士国家試験 午前 第15問
作業療法評価学第54回午前
32歳の男性。通勤途中に突然激しい動悸や息苦しさ、めまいとともに、このまま死んでしまうのではないかという強い不安に襲われた。これらの症状は数分で消失したが、その後もたびたび同様の状況に陥った。また同じような強い不安に襲われるのではないかという恐れから、列車や飛行機の1人での利用ができなくなっている。考えられるのはどれか。2つ選べ。
1. 適応障害
2. 広場恐怖
3. 社交恐怖
4. パニック障害
5. 急性ストレス反応
- 1. 適応障害
- 2. 広場恐怖 ✓
- 3. 社交恐怖
- 4. パニック障害 ✓
- 5. 急性ストレス反応
正答:2・4番
解説
■ 正答:2番、4番 — 広場恐怖、パニック障害
本症例は、突然の激しい動悸・息苦しさ・めまい・死への恐怖(パニック発作)が数分で消失し、その後再発を恐れて特定の場所(列車・飛行機)を避けるようになった典型的なパニック障害と広場恐怖の組み合わせです。
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【各選択肢の解説】
1. 適応障害
❌ 誤り。明確なストレス因が特定されず、症状発現の時系列も一致しません。また激しい身体症状を伴う急性発作は特徴的ではありません。
2. 広場恐怖
✅ 正しい。パニック発作後、再発を予期して列車・飛行機などの逃げられない場所を避けるようになった状態が広場恐怖です。
3. 社交恐怖
❌ 誤り。人間関係や他者の評価への恐怖が中心であり、本症例の突然の身体症状と場所への恐怖パターンとは異なります。
4. パニック障害
✅ 正しい。予期しない激しい動悸・息苦しさ・めまい・死への恐怖が数分で消失する典型的なパニック発作であり、その後の予期不安も認められます。
5. 急性ストレス反応
❌ 誤り。症状が1日程度で消失するのに対し、本症例は反復的で慢性経過を示しており、診断基準に合致しません。
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【試験対策ポイント】
• パニック発作:予期しない激しい身体症状(動悸・息苦しさ・めまい)+ 死への恐怖が数分で消失
• 広場恐怖:パニック発作の再発予期から逃げられない場所を回避する行動
• パニック障害と広場恐怖はしばしば併存し、2つセット問題として出題される