第54回 作業療法士国家試験 午前 第21問
作業療法評価学第54回午前
腋窩での体温測定で正しいのはどれか。
1. 側臥位では下方の腋窩で測定する。
2. 体温計は腋窩の前下方から後上方に向かって挿入する。
3. 発汗しているときはアルコール綿で腋窩を消毒してから測定する。
4. 平衡温を測定する場合は3分間測定する。
5. 麻痺のある場合は麻痺側で測定する。
- 1. 側臥位では下方の腋窩で測定する。
- 2. 体温計は腋窩の前下方から後上方に向かって挿入する。 ✓
- 3. 発汗しているときはアルコール綿で腋窩を消毒してから測定する。
- 4. 平衡温を測定する場合は3分間測定する。
- 5. 麻痺のある場合は麻痺側で測定する。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 体温計は腋窩の前下方から後上方に向かって挿入する。
腋窩測定では、体温計の先端が腋窩の最も深い部分(腋窩の中央奥部)に接触するように、前下方から後上方に向かって斜めに挿入することが正しい技法です。
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【各選択肢の解説】
1. 側臥位では下方の腋窩で測定する。
❌ 誤り。側臥位では上方の腋窩で測定します。下方の腋窩は身体の重みで圧迫され、血流が低下するため測定値が低くなります。
2. 体温計は腋窩の前下方から後上方に向かって挿入する。
✅ 正しい。体温計を斜めに挿入し、腋窩の最奥部で腋窩動脈に接触させることで、正確な中枢温を測定できます。
3. 発汗しているときはアルコール綿で腋窩を消毒してから測定する。
❌ 誤り。発汗時はアルコール綿で汗を拭き取りますが、これは「消毒」ではなく「汗の除去」が目的です。汗があると測定値が低下するため除去が必要です。
4. 平衡温を測定する場合は3分間測定する。
❌ 誤り。腋窩での平衡温測定は通常10分間(概ね8~10分間)の測定時間が必要とされています。
5. 麻痺のある場合は麻痺側で測定する。
❌ 誤り。麻痺側では感覚が低下しており、体温計による熱傷の危険があるため、健側(非麻痺側)で測定します。
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【試験対策ポイント】
• 腋窩測定の挿入方向:前下方から後上方(斜め挿入で腋窩奥部へ)
• 側臥位の場合は上方の腋窩を使用
• 平衡温測定時間:腋窩で8~10分間、側臥位では上方側